居眠りバクの音楽回想

チェンバリスト井上裕子の音楽エッセイブログ。

タルティーニ3度

2010-11-22 00:03:03 | 音楽理論
タルティーニは、偉大なヴァイオリニスト、作曲家であっただけでなく

音楽理論家でもあります。

彼は、差音を発見した人物です。

差音は二つの異なる音を同時に鳴らしたとき、それらの周波数の差にあたる周波数の(鳴らしていない)音が聞こえる現象で

ヴァイオリンの調弦の際、有用だそうですが

チェンバロを調律しているときにも、時々、聞こえる事があります。

ちなみに、差音について彼が1754年にパドヴァで発表した論文を手に入れました。

「Trattato di musica secondo la vera scienza dell'armonia」

イタリア語で、200頁ほど。

読むには気合が要るので、サラッと眺めただけですが
時々現れる譜例がなければ、まるで数学の著作のようです。

偉大な音楽家は、数学に強い人が多いですね。

はるか昔、音楽は数学の一部だったと言います。
数の神秘は、神の神秘。
そして、音楽はそれを表現するもの。


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