陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第二十話「無限の欲望」(後)

2007-09-27 | 感想・二次創作──魔法少女リリカルなのは



無駄に状況説明が長くなりましたが、今回の話、みどころは後半なんですよ!皆さん。

前回、囚われのヴィヴィオを見せられてまたしても胸を抉られるような痛みを覚えていたなのはさん。
しかし、もうすっかりいつもの強くて美しい彼女です。
出陣を前にしてフォワード新人を前に、なのはさんは激励の言葉を贈ります。
歴戦錬磨の強者なのはにとってみたら、新人四人はまだまだひよっこ。まだまだお墨付きを与えられるレヴェルじゃないけど、どんな相手でもどんな状況でも、絶望に立ち向かえる力はあるんだと。

「夢見て憧れて必死に積み重ねてきた時間、どんなに辛くてもやめなかった努力の時間は、絶対に自分を裏切らない」

名言です!なのはさん、もう惚れました。惚れ直しましたよ。
拳回しで女の生き様と愛を説く演歌歌手みたいで、たいそうおもしろかったです、ここ(失言その1)

スバルはひとり残って、ヴィヴィオのことで傷心であろうなのはさんを励まそうとするも、逆に丸め込まれちゃいました。なのはさんの色気に(爆)
ははは、スバルくん。君が魔王様の上を行こうなんて、十年どころか百億光年早いです。

「心配ないよ。スバルが憧れてくれた絶対無敵のなのはさんは、誰にも負けない無敵のエースだから」

くはぁーっ、かっこいいっ!!
なのはさん!!
(惚ッ)
しかも無敵の微笑みで、スバルの頭なでなで、頬さすりさすり、肩にタッチですよ(大狂喜)
出陣前なのに、なにイチャくらしとるんですか、この師弟は!

なのはさん、落ち込んでる私もぜひ
おんなじようにやさしく励ましてくださいッ!

(少し…アタマ、かち割っとこうか?)


でもね、あの両頬挟み込んでって、どうみてもキスのシチュエーションなんですけど?一瞬、期待してしまいました。(フェイトちゃんとティアナに殺されます)
しかし、なのはさんは、いつも誰にでもこんな調子なのかな?そりゃ、フェイトちゃん(の中の人も(笑))も心穏やかじゃないよね~。

四人のなかで背伸びしはじめたのが早かったのはいちばん年上のティアナだったのですが、ここにきて、エリオもキャロも、そしてスバルも、なのはやフェイトに対等に口をきくようになる。これは成長の証で、子離れ、弟子離れが進んでいるのかもしれませんね。そして、実際最終話では四人は意外な活躍をみせてくれます。二十六話を観た後で、ココ観るとすごく感慨深いものがありますね。そして、なぜ今作で、スバル・ナカジマを主人公に据えたかもわかるような気がします。旧作の主人公、なのはでは完成された人格すぎて、成長点が描けないからですね。というか、なのはは九歳にして悟りすぎてるんだよ(微苦笑)
しかし、十九歳にして子持ちで、複数人の舎弟(笑)に慕われてるなのはさん、スゴいひとです(圧巻)

さて、本日のメインイベントぉおおおお!!
いよいよ、隊長陣、副隊長陣の能力限定完全解除です!!
ヘリから四つの光線の矢となって飛び出した、なのは、フェイト、はやて、ヴィータの四人。
エクシードモードなのはの新バリアジャケットは、胸を飾る大きな紅いリボンは外れ、前を開いて、シックな黒のビスチェが覗いています。大人っぽいデザインですね。
意気揚々と空を光速で駆け抜けるなのはに、近づくのはフェイトちゃん。同じ空は二度目ですね。
フェイトちゃんはもしかしたら、さっきのスバルとのやりとりを見ていたのでしょうか?
ここぞとばかりに、自分も貴女の身を案じているんだからと
しきりにラヴアピール(笑)

さて、以下、恒例の夫婦善哉をお楽しみください。

「なのはとレイジングハートのリミットブレイク、ブラスターモード。なのはは言っても聞かないだろうから使っちゃダメとは言わないけど、お願いだから無理だけはしないで」
「私はフェイトちゃんの方が心配。フェイトちゃんとバルディッシュのリミットブレイクだって、すごい性能な分、危険も負担も大きいんだからね」
「私は平気。大丈夫」
「…もぅ…、フェイトちゃんは相変わらず頑固だなぁ」
「…っ!?なっ、なのはだって、いつも危ないことばっかり!」
「だって航空魔道士だよ?危ないのも仕事だもん」
「だからってなのはは無茶が多すぎるの!私が…私たちがいつもどれくらい心配してるか…」
「知ってるよ…ずっと心配してくれてたこと、よく知ってる。だから今日もちゃんと帰ってくる。ヴィヴィオを連れて、一緒に元気で帰ってくる!」
「うんっ!」

いやあ、もうステキすぎます!
フェイトちゃんの慌てふためく顔と、対するなのはさんの余裕なあしらいが!!(艶笑)甘いスマイルがすごくいい!!

上から傍観していた、はやてもヴィータも呆れるほどの熱々ぶり。
はやてちゃんに催促されなかったら、このまま延々となのはにくっついて飛んでいそうな勢いでした、フェイトちゃん(笑)だって、夜しか逢えないんだもんね~。昔みたいにたまには青空のなかで、スカイドライヴデートしたいよねぇ?きっと十九話でなのはがヴィヴィオのモニタみて動じたときに慰めようとしたけど、その前の夜のときみたいに甘えてくれなかったんで拗ねてるんですね、フェイトちゃん。自分の稼ぎで十分生活できるのに、妻がアブない仕事を続けてるので、心配なんです、フェイトちゃんはね。
ま、結局なんだかんだいって心配しても、このふたりは最終局面にて限界までいってしまうわけですが。そうしないと、視聴者もつまんないので(身も蓋もない言い草ですね)といいますか、なのはさんは今まで相当鬱憤溜まってただろうから、必要なくとも全力全開ぶっ放すだろうと予想。(ちなみにリミッター時は、夜の三時間できっとフェイトちゃん相手に解消してたと思われます(失言その2))

フェイトちゃんとも拳の約束を交わし、なのはは先陣切って「ゆりかご」へ一直線。
ヴィヴィオの笑顔を思いだしながら、口にする台詞が今回いちばんの名言です。

「哀しい出来事、理不尽な痛み、どうしようもない運命。そんなのが嫌いで認められなくて、撃ち抜く力が欲しくて、わたしはこの道を選んでおんなじ想いをもった子たちに技術と力を伝えていく仕事を選んだ。この手の魔法は大切なものを護れる力…想いを貫き通すために必要な力」

作画がよかっただけでなく、この後半の台詞だけのために、何度もみたくなる回でした。
ほんと、すばらしい。
「神無月」とは違った意味で、名作です、この物語は。
いったい、何度この物語は私の人生を救ってくれるんでしょうか。
生きてくうえで必要な物語、そう思えました。


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