陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

寝たきりにならないで老後を楽しく過ごすために

2024-09-16 | 医療・健康・食品衛生・福祉

2023年9月15日総務省の統計によると、日本人の65歳以上は人口の29.1パーセント(2323万人)。そのうち女性は女性人口の32.1パーセント。男性人口は男性の26.0パーセント。おおざっぱにいえば、すでに70才以上が4人に1人に迫る勢い、約10人に1人は80歳以上なのです。

平均寿命は87歳ぐらいですが、介護なしで生きる健康寿命は75歳あたり。
これは男性の方がやや低いのですが、平均すると10年は寝たきりで介護を受けねばならない計算。

昨今75歳以上、後期高齢者の3割医療負担の拡大が検討されはじめました。
現在40代の就職氷河期世代の私が老後を迎えるころには…と。今から悩んでも仕方ありませんね。

つい昨年、仕事上のストレスや腫瘍などのショックでメンタル不全をきたし、不甲斐ながら寝たきりになってしまった私は老化が他人事とは思えません。
ここ最近の秋の三連休はレジャーうんぬんよりも、敬老の日、体育の日にちなんで、自分がいかに健康で楽しく過ごせるかを考える機会にするようにつとめています。パリ五輪のパラリンピックを眺めていると、からだに不自由がありながらも、ハンデを乗り越えて活躍する姿に勇気をもらい、徐々に日常でできる動作を取り戻していっています。

つい先日まで元気そうに精力的に外でお見掛けしたあの方が、いつのまにか寝たきりになり、その後…という訃報を耳にすることも少なくありません。
子どもが都会に出てしまい、田舎の父母を老人ホームに入れたまま、空き家がさびれているなんてケースも。

家族が多かった時代には専業主婦が義父母の介護を担っていたこともありましたが、ここ近年は出産育児と介護が重なってしまう事態や、働きざかりの子世代が介護離職のために経済的に行き詰まり、家庭内で悲しい事件が生じるというケースも目立っています。悪しき小泉純一郎政権時代に導入された介護保険制度、保険料をとられているのに、実際は庶民は高額な介護サービスを利用できなかったりもする。相互扶助、共助もいいけれど自立も必要な時代ですね。

40代も過ぎるとなるべく寝たきりにならずに、心身ともに健康でいる習慣を身につける必要があります。自分が健康でいないと、周囲に迷惑がかかることもある。災害時に逃げられないこともあります。

寝たきりの原因は、(1)運動不足による筋力低下、(2)骨粗しょう症による骨折(3)認知症、そして(4)糖尿病をはじめとした生活習慣病による脳卒中。コロナ禍で日光に当たる生活を避けたたため、これら4つのリスクが上昇したのです。猛暑日の連続で熱中症もあったため、外出する機会が減ったことも関係しているでしょう。

ゲームやインターネット、動画鑑賞などのインドア趣味が好きな引きこもり体質の人も、認知機能が衰えやすくなります。
たまに異常なほど特定人物がパッシングされるSNS上の炎上やらも、掲示板などへの攻撃的な書き込みも、アンガーマネジメントができない老人性の脳機能の退化にみえます。AKIRAというアニメ映画に、奇妙に老け顔の子どもが出てきますがまさにあれに近い。私自身も醜いぐらい過去のイライラを拙ブログにつづったり、周囲に吐き出したりしてしまうのですが、年々こうしたよくない傾向が増えています。年をとれば丸くなるという自分の理想像とは程遠い状態です。

会社員復帰をするため早朝起床を続けていたのができなくなり、寝床でぐずぐずることも。パソコン作業のために座り込み、膝が痛くて、立ち上がるのがつらくなることも。
寝ながらスマホやテレビ視聴も自分をなまけさせているので、1時間ごとにからだを軽く動かし、寝転がっていてでも足を動かすなどのトレーニングをしています。このおかげでウエストがすこし締まってきました(笑)。

つい先日、過去にお世話になった役所の担当者の名がすぐに思い出せずにとても焦ったことがあります。会社を辞めると嫌なことを反芻して思い出す。なのに、素晴らしかったことはなにも心に残っていない。私の人生は本当にそうだったのか? 虚しくなります。脳のリハビリのために詩集や写真集を眺め、なるべく刺激の多そうな展開の本は読まないようにもしています。私は歌ったり演奏したりはできないものの、たまにブログ上の動画音楽を再生して聞くようにしています。

若いころに教育を受けてたくさん頭を使っていた方が認知症になりにくい、というデータもあります。では知的な職業者が長生きかといえば、それだけでもなく、頭も回転させると同時に運動もたしなんだ方がいいわけです。仕事での新しい挑戦や資格の勉強をしなくなってからずいぶんと脳が衰えたと感じています。

忙しいとカロリーメイトや麺類などのような手軽な食事で済ましがちですが、これもあらためて、なるべく野菜や大豆、海藻類を意識して摂取しています。
ふしぎなことにバランスよく食べ合わせたほうが、満足度が高く、お菓子などで補うことも減りました。ストレス過多で飴の食べ過ぎでふたたび虫歯が増えたので、ひさびさに歯医者に行ったら、歯がよみがえって白く輝き、気分まで明るくなったのです。

くも膜下出血で亡くなった身内、脳出血で職場で倒れた同僚。
脳卒中の恐ろしさを身近に感じている私は、脳卒中リスク(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を減らすように心がけています。カフェインの過剰摂取を控え、減塩、心身のストレスを和らげること。精神が濁っていると家庭内のトラブルも招き、よけいに環境を悪化させてしまいます。

かかと落としや椅子や机をつかったスクワット、うつぶせの背筋強化などを日常に取り入れています。
積極的に外を出歩くようにして、買い物でもゴミ出しでもいいので人と関わり、世の中の動きとかかわりを持つようにしています。80代になっても背筋を伸ばして自転車通勤で職場に通っている人を見かけると、私もがんばらなくちゃと思いますけども、帰来の虚弱体質をなんとか改善して長生きできるようにしたいものです。

それにしても、ここ近年の日記が自分の老化報告だとか、健康チェックの話題にばかりなったこと、それ自体がおのが若さを失いつつある証なのかもしれません。

(2024.09.14)



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