陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ブログ八周年

2014-10-07 | ブログのお知らせ


稼業よりブログが大事と思いたい。
太宰治ではないですが、ときに、こんなことを洩らしてしまいたくなります。
思いたいのであって、あくまで願望なのでありまして、実際にのめりこんではならぬですが、のめりこんでしまったこともありました、はい。

ブログを始めた頃より、生活も環境もずいぶん変わってしまいました。
ネット上の出会いというのは一期一会なもので、いまあの人はいずこに、ということもありえます。途中でやめようかなと思ってもやめなかったのは、やはり、続けるのが楽しいからなんでしょうね。

この八年間でいろいろなことをブログで試してみました。
最初は趣味に通じただけのものだったはず。あちこちの他の作品を観ては一喜一憂し、レヴューするために視聴することにも疲れてしまい。時事問題を語ろうとしても生半可な紹介で終わったり、レヴュー稼ぎで人気スポーツに触れるもどこか愛のない記事になっていないかと疑ってみたくなる。二次創作小説の発表はだんだんと遅れてしまい、そのうち、記事を書くだけで満足してしまう。モニタープラザ等でお題を頂戴して記事の幅を広げることに活路を見出すも、しだいに飽きてしまう。

いま、このブログはカテゴリーを見るに多くのコンテンツがあるように思いますが、その実態はただの雑記帳です。思ったり考えたりしてきたことの抜き書き。まあ、よくも八年間も続けたものだと思います。習い事も遊びも十年と続けたことなどなかったのですが。

私にとってのブログというのは、いわば鏡のようなものですね。
自分が見聞したことや体験したことを、あらためて自分に示すための。数年前の記事を読み返して稚拙きわまりないと恥じ入ったりもしますし、なんでこんな馬鹿を書いたんだろうかとも笑ったりもします。でも、そういう後悔というか、後ろ暗い思いなどなどをここに棄ててこなければ、やはり自分はいまここに存在していなかったのだろうな、とも思うのです。自分が何に対して喜びを感じ、何に向かって怒りを叫んだのか。その記録を後年みつめなおすことは、あんがい無駄なことではありません。それをつらつら書き付けてきた膨大な時間は無駄に感ずるかもしれませんが。

ところで、八という数字にはとても幸福な意味あいがあるそうですね。
太古の日本では八とは「無限の、大いなる数」を表していました。「八百万」や「八雲」などと言いますよね。おめでたい数字なのですね。アラビア数字の8はメビウスの輪のように線が永劫回帰していくかたちを成してします。

このブログもとうとう八歳を迎えました。
あまりおおきく成長したわけでもありませんが、ブログ上で体験したことはいい想い出となっています。すこしでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。

というわけで。
今後ともよろしくお願いいたします。

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