一陽来復 2025年

初日の出をすっきりした気分で拝んだ記憶があまりありません。
寝落ちしないように起きたままでいるか、ショートスリープでうつろなまま眺めたか。これからの一年をいいものにしてやるぞ、と意気込んで、そうなれた歳月はこれまでの人生でいくらあったでしょうか。いくらもなかった気もします。

悪いことを忘れたいと思っていても、反芻してしがいがちな脳構造なので。
ついつい同じような愚痴や言い訳をくりかえしてしまったような、そんな半生でありました。

10年ほど前に抱いていた希望、身につけたかった能力、なりたかった仕事。
叶ったものもあれば、あきらめてしまったものもあります。昨年はなんども絶望したもので。年を重ねた分だけの経験値も財もいくばくかは増えたものの、そのために犠牲にしたものもあったのでしょう。

例年ならば、この元旦に新しくした手帳の一頁めに書きつける、今年の抱負だとか、人生の目標だとか、そう高邁なものを今年は脇にどけて。まずは、自分自身の心身の安寧に衷心しようと思っています。

ただ、それだけのことで、朝が来るのがいやだなと思わずに済むのならば、それでいいじゃないか、と。
身の程に余る贅沢を求めたり、からだを酷使するような無理な働き方を望まずに、なんとか生き延びられたら、それでいいのではないか、と。そのために、どういう生き方をすればいいか、考える時間をとりたい、と。よけいな情報にこころを煩わされて神経をすり減らしたくもない。人生の後半戦、できることは限られています。

昨年からはじめた野菜づくりもまだ発展途上ですが、自然と戯れるのはメンタルによいですし、生き甲斐になるので続けたいものですね。
これがまた、趣味活に行き詰まった末のブログを続けられる理由にもなっていて、実益も兼ねているので楽しいのですね、今のところは。

出せなかった記事も、書き進められなかったネタもたくさんあるけれども。
それはそれで、何かに縛られずに、発表していけたらいいのでは、と。

我がまま気ままに更新しているブログですが、本年もよろしくお願いいたします。
皆さま、今年も元気に過ごしましょう。愛でるものは、おおいに楽しみ、慈しみましょう。生きている限り、新たなすがすがしい朝日はのぼってくれるのです。自分を長持ちさせましょう。