陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

N響コンサートハイライト特集2009

2009-01-08 | 芸術・文化・科学・歴史



ことしの年明けとくにかわった過ごし方をしたのではないですけれど。印象に残ったのは大晦日のNHK教育のN響コンサートのハイライト特集。
音楽くわしくなくて、けっきょく聞き流し状態だったのですが、ある演奏が衝撃的でした。現代音楽家スティーヴ・ライヒの「ディファレント・トレインズ」。第二次大戦前のアメリカ、戦時中のホロコースト、そして戦後のアメリカの汽車の旅を、インタヴューで録音した古い肉声や汽車の音をサンプリングして弦楽器の音が循環し、増幅する。最後は遠ざかる列車を思わせるようにフェードアウト。音声が無機質な文字となって背後のスクリーンに映しだされるという映像とのコラボレーションでした。

それから、名前を失念しましたが日本人最年少でコンクール金賞にかがやいた十代の女性ヴァイオリニスト。弾き方がおそろしくエキセントリックでした。
今年はじめの夜も音楽。ニューイヤーオペラコンサートを楽しみました。

CMで流れているある音楽の曲名が気になって仕方ありません。神戸の花鳥園の日曜コンサートに出演されているフルート奏者が弾かれていた曲。イングランドの民謡「グリーンスリーブス」みたいな民謡ふうの哀愁があるんですね。民謡ってひとの息で奏でる楽器──とくに巻いてなくて、呼吸がまっすぐ出るフルートとか、オーボエとか──で演奏されるときが、個人的にいちばん心にしみますね。呼吸がメタリックな音に変えられて増幅されていなくて、なんとなく生で歌っているリズムに近いんです。









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