陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

休日の過ごし方にも美学がある

2023-05-13 | 自然・暮らし・天候・行事

今週は二日だけ働けばいい。週末は休めるぞ。
そう自分に言い聞かせて、GWあいまの平日をナントカやり過ごしました。

後半の五連休、ひさびさに映画鑑賞しようとか、大きなショッピングセンターに行こうとか計画を練っていたものの。土日に悪天候になるとの天気予報のために路線変更。

三日間は空き家の畑の除草作業に追われました。
梅雨前にかなり草が伸びていたので、刈ってから除草シートを敷いて。昨年敷いた面の破れた部分はとりかえて。かなり骨が折れました。朝早くから出かけたので、実質普段の会社生活と変わらないぐらい働いたも同然です。手伝ってくれた同居人にも感謝しきりです。

作業が終わった夕方以降は、私が通院するであろう大学病院への下見に。
行楽地への外出はしませんでした。

そういえば、拙ブログで十数年前、企画編集職として会社勤めだったとき、連休日に緑地公園へ出かけた写真日記を載せたことがあります。
当時は新品のデジカメが嬉しくて、休日、あちこち出かけては記事のネタにと撮影しまくっていたような。いまはとてもそんな時間も気持ちの余裕もないですね。休日に最低限のタスクを片付けて、からだを休ませることがせいいっぱい。

ブログ記事もこの期間新しく書き起こすことはなく、二次小説も手掛けようと思ったけれども、できずじまいでした。いつものように、ありあわせの更新だけ。

それでも消化不良ということはなく。
空き家の周りもそこそこ片付いたので達成感はあります。生活を調えていくということの素晴らしさが。無駄にネットに滞在して、感情をくすぶらせたりはしなかった、という満足感があります。私たちは陽あたりのいい場所にいたほうがいいのです。

時間があると思うとだらだらと買い物してしまって、けっきょく使わないモノだらけになったり。
むだなことを書いて、あとで後悔してしまったり。そんな日々の繰り返しだったわけですね。消費することが悪いことではなくて、納得のいくものを身近において満足したいのです。

休日にキャンプだのハイキングだの。
そうしたレジャーにも憧れないことはないですが。土まみれになって土地の手入れをしていたら、商業化でパッケージングされたような自然体験は中途半端といいますか、所詮は環境に対してのお客さん気分でしかいられないのです。自分がつくりあげた景色の美しさではない。もし自然を大切にしたい、味わいたいと思うのならば、海や山にゴミを捨てて帰ったりするだろうか、そもそも自然といいながら、そこで食べるものがすでに手抜きのおあつらえのものだったりするわけで。キャンプをしたり、登山をしたり、川釣りをしたりで自然を愛でるといいながら自宅の周りを草だらけ、ゴミ捨て場にしているのならば、それは環境を大切にしていないことになります。どこへ逃れるように旅をしても、自分の気持ちが救われないのはそのためなのです。

この休日に充実できたと思ったのは。
かねてから読みたかった手塚治虫の漫画と、哲学書を読み切れたことでしょうか。
図書館でもあまり欲張って本を借り過ぎると、時間を読書だけに奪われてしまうので、注意しています。本を借りる時、買う時も、どこまで時間をかけられるかを考えないと、負の遺産になってしまいかねないからです。



( 2023/05/06)


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