朝9:15久里浜発の高速船で、伊豆大島へダイビングに来ました。久里浜出港時に降っていた霧雨は、大島到着時には止んで薄日が差し始めていましたが、北東の風で海上はうねっていました。1本目は秋の浜でアサヒの根を目指しました。エントリー口は少々うねりが強く、浅場ではかなり揺られます。おまけに濁りと浮遊物で視界は8mほど。決して良いコンディションとは言えません。
ところが、それはほんの序の口でした。-15m以下まで潜ると右からの強い流れがあり、さらに-25m以下になると今度は左から強い流れが来ました。匍匐前進とまでは行かないものの、途中から海底すれすれを這うように進んで、ようやくアサヒの根のトップに辿りつくと、今度は深場へ向けてさらに強い沖出しの流れです。ガイドの有馬さんは、その時点で他のゲストにナマハゲウミウシを案内して、それより先への潜行は取り止めたようでした。せっかくアサヒの根の入り口まで来たので、私は少しだけ値の中まで進んでオシャレハナダイを探してみました。しかし、ほんの10mほど進んで水深も2mほど下がっただけで、深みへ引き込まれるように益々流れが強くなり、オシャレを探すどころではなく、見つけたサカナもイズカサゴくらい。エアーも無限圧限界も十分に残っていることを確認し、ゆっくりと浅場へ戻りました。これまでおそらく200回以上秋の浜へ潜った中で、もっとも厳しい条件のダイビングでした。
観察したサカナ: オキゴンベ、ジョーフィッシュ、
#602 秋の浜 アサヒの根、Entry 11:39 Exit 12:31 Dive time 52 min. Max depth 36.3m Avg depth 16.1m 天気 曇り 気温 21℃ 水温 17℃ 透明度 5~8m 流れ 強
クラブハウスに戻って昼食の後、2本目も再び秋の浜へ来て、今度は正面際を目指しました。潮が引いてうねりも小さくなり、流れも収まっていました。しかし、透明度は相変わらずです。-35mの岩壁の下では、ハリダシエビス、ゾウゲイロウミウシ、フタイロハナゴイ、壁の上でマトウダイ、落っこちそうな岩の下あたりではビシャモンエビ、シロタエイロウミウシ、丸々と太ったイサキ、段落ちでアカイソハゼ、トウシマコケギンポ、ミサキスジハゼ、真っ赤に婚姻色を出しているイトヒキベラ♂があちこちで見られました。
#603 秋の浜 正面際 Entry 14:39 Exit 15:35 Dive time 56 min. Max depth 35.1m Avg depth 16.0m 天気 曇り 気温 21℃ 水温 17℃ 透明度 5~8m 流れなし。