ドライスーツでのダイビング用のインナーウェアについて、ダイビング用品店、スキー&スポーツ用品店、ゴルフ用品店などを廻って商品リサーチした結果、アンダーウェアにフェニックスのOutlast クルーネックロングスリーブとミズノのブレスサーモ ロングパンツ、その上にワールドダイブのサーマルボディスムーサー上下、さらにデサントの防寒スポーツソックスを先週入手し、26日~27日に伊豆大島で実際にダイビングに使用してみました。折しも関東地方は今冬一番の寒波に見舞われ、大島でも朝の最低気温は2℃、日中の最高気温も6~7℃という、防寒用品のテストには最適なコンディションとなりました。水温は14℃~16℃、北風が強く吹き付け、秋の浜ではエントリー前の器材のセッティング中にも指先がかじかんでしまいます。
しかし結論から言えば、今回用意したインナーウェアは、みな期待通りの防寒性能を発揮してくれて、ダイビング中はまったく寒さ知らずでした。特にサーマルボディスムーサーは、一般のスウェット上下に比べて生地は薄手ながら、とても暖かく、しかも風も通さないために陸上での休憩中も重ね着は不要でした。 また、防寒性能とは異なりますが、サーマルボディスムーサーは表面が滑りやすいので、ドライスーツの着脱の際にロングパンツの足首やトップスの裾が捲れたり引きずり上げられてしまうこともなく、とてもスムーズに可能でした。 これは、アフターダイブにビショビショに濡れたドライスーツを脱ぐときや、2本目に表面が冷たく濡れたドライスーツを着るときに苦労した方には、有難さがわかると思います。 適正ウェイトは9.0kg+アンクル1.5kgと、スウェットの時と同じ。1kg減らせるかなと一度試したのですが、やはりダメで、DUIのシェルドライの時より1kg多く必要です。ドライスーツの生地自体の浮力がそれだけ大きいということでしょうか。
ただ、今回のダイビングでも右腕の浸水には課題が残っており、3本潜ったうちの1本目と3本目ではドライスーツの肩の部分の内側が結構濡れるほどでした。 また、排気バルブからの余分なエアの抜けが遅く、早く抜けてくれるようバルブを手で何度も押してしまったら、そこからも若干浸水してしまいました。しかし、中に着たサーマルボディスムーサーの表面が強力に水を弾いてくれるため、さらにその下のアンダーウェアはまったく濡れることがなく、その点でスウェットの着用よりも格段に快適性が向上しました。 本来、まったく浸水しなければ問題ないのですが、そのためにはやはり、アポロのバイオシールを右手首に使用するべきなのかも。 あと、排気バルブはAUTOにまかせて、時間をかけてエアが抜けるのを待つしかなさそうです。それにしても、DUIのシェルドライに付いているSCITECHの排気バルブと比べると、その遅さはイライラしてきます。耳元でポコポコポコと泡が出る音が聞こえるのですが、熱帯魚水槽のエアーポンプくらいしか出ていないのでは、と思ってしまいます。やっぱり新しいドライスーツを買おうかな~、なんて誘惑に傾いてしまいそうです。