断崖絶壁で綱渡りに挑戦 湖南省張家界市
【10月22日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)張家界市(Zhangjiajie)の武陵源区黄石寨(Huangshizhai)で20日、2019国際スラックライン対抗戦が開催された。中国、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダの5カ国から参加した選手が、標高1092メートルの黄石寨の絶壁に渡したロープを歩き、観光客にスリル満点の綱渡りを披露した。(c)Xinhua News/AFPBB News
引退馬の「産業規模」食肉処理問題、豪当局が正式調査へ
豪クイーンズランド州のバーズビルで毎年開催されている競馬レースの様子(2018年9月1日撮影、資料写真)。(c)Saeed KHAN / AFP
【10月22日 AFP】オーストラリアで毎年、競走馬としての役目を終えたサラブレッド数千頭が「産業規模」で食肉処理されているとする潜入調査報告を受けて、動物虐待を非難する声が高まる中、問題をめぐる正式調査が実施されることになった。当局が22日、明らかにした。
オーストラリアで引退した競争馬を食肉処理することは違法ではない。しかし豪公共放送ABCが先週報じた調査結果により、その規模が従来の認識をはるかに超えている様子が判明した。
さらに、クイーンズランド(Queensland)州ブリスベン(Brisbane)北郊にある食肉処理場で、職員らが馬を殴りつけるなどの虐待に及んでいる様子を隠しカメラで撮影した動画も公開した。
これを受けて同州のアナスタシア・パラシェ(Annastacia Palaszczuk)州首相は、引退したサラブレッドの処遇に関する「緊急調査」への着手を発表した。
一方競馬業界は、食肉処理される引退馬は1%に満たず、一部の州では引退馬に引き取り先を用意することが義務付けられていると強調。しかしABCは、毎年およそ4000頭が「姿を消している」と指摘している。
調査では、わずか22日間のうちに、生涯賞金額を合計すると約500万オーストラリア・ドル(約3億7000万円)にも達する競走馬約300頭が食肉処理されたことが明らかになった。
競馬業界の代表者らは、この引退馬虐待問題を非難し、改革を求めている。(c)AFP
後世に警告、砂漠に広がる不思議な「怪樹林」 内モンゴル自治区
【10月22日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)アルシャー盟エジン旗の砂漠には、枯れたコトカケヤナギの林が広がっている。どの木々も不思議な形をしていることから「怪樹林」と呼ばれている。
1980年代、同地のエジン・オアシスに流れ込む黒河が上流で大規模に遮断され、木々は続々と枯死した。2007年、枯れたコトカケヤナギの林は生態記念公園として整備され、後世の人々に警告を伝える生態記念碑になった。(c)Xinhua News/AFPBB News
NASA有人月面着陸計画、国際パートナー求む 日本も意欲
月(2019年5月13日撮影、資料写真)。(c)Laurent EMMANUEL/AFP
【10月22日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は21日、新たに進めている有人月面着陸計画に国際的な参加を求める意向があることを明らかにした。史上初めて米国人以外の宇宙飛行士が月に降り立つ可能性があり、日本も参加に意欲を示している。
NASAのジム・ブライデンスタイン(Jim Bridenstine)長官はワシントンで開催された第70回国際宇宙会議(IAC)の会場で、「月には多くの余地があるだろうし、できるだけ多くの国際パートナーにわれわれと共に月に行ってもらう必要がある」と報道陣に話した。
電気や水、空気、推進剤を供給し、熱制御技術を搭載するオリオンのサービスモジュールは、欧州宇宙機関 (ESA)が提供し、この月面着陸計画で唯一米国外で製造される部分となる。
ゲートウェイが拡張されれば米国人以外の宇宙飛行士も参加可能となり、ESAは欧州出身の宇宙飛行士を参加させることでNASAと協議している。
日本もこの機会を活用して、新たな歴史を刻むことに意欲を見せており、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏(Hiroshi Yamakawa)理事長は、日本人宇宙飛行士を月面に送りたいと語った。(c)AFP
天皇陛下、即位を宣明
皇居・宮殿「松の間」で即位礼正殿の儀に臨まれる天皇、皇后両陛下(2019年10月22日撮影)。(c)Kazuhiro NOGI / POOL / AFP
【10月22日 AFP】(更新、写真追加)天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。天皇陛下は「さきに、日本国憲法および皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに即位礼正殿の儀を行い、即位を内外に宣明いたします」と述べられた。
儀式には各国の要人ら約2000人が参列。天皇陛下のお言葉に続いて、安倍晋三(Shinzo Abe)首相は万歳を三唱した。
天皇陛下の即位に伴う祝賀パレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」は台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)の被災地への配慮で延期が決まっているが、その他の関連儀式や祝宴は予定通り行われる。(c)AFP
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
ふわりと進んだ代替わり、消費される天皇制 議論は?どうなる!
今日から即位の関連行事が続く。平成の代替わりでは政教分離が大きな問題になった。この30年で皇室への国民の視線は変わったか。女性天皇や女性宮家の議論は忘れられていないか。
水無田気流さん「変化する国民のまなざし」
平成時代を通じた皇室に対する国民のまなざしの変化には、大きく二つの側面があります。まず、天皇制の機能的側面があまり問われなくなったこと。二つ目はまなざしが感情的な側面に集まるようになったことです。
平成の代替わりでは、天皇制の是非そのものを問う議論が盛んに行われました。当時はまだ天皇の戦争責任問題が影を落としていたことや、冷戦下で日本社会にも様々なイデオロギーの対立が明確だったことが大きいでしょう。
しかし今回の即位の礼では、天皇制を問い直すような意見は目立たない。また以前は雅子さまに対する「公務をこなせるのか」という懐疑の目もありましたが、天皇・皇后の立場に就いたいまは国民から極めて好意的な視線が注がれています。
一方でバッシングの的になっているのが秋篠宮家です。代替わりが近づいたころから「あの教育方針はどうだ」「あの婚約者でいいのか」と批判が集まるようになった。
この感情的なまなざしは大枠では、複雑化した社会で分かりやすい「正しさ」に熱狂し、それを誰かと共有したいという欲求のあらわれだと思います。逆に「近代家族の理想像」であるはずの皇室が日本的な社会通念から少しでも外れれば、怒りをぶつけられる対象にもなりうる。「あおり運転」や有名人の不倫をたたく現象と同じで、SNSも感情を増幅しています。
国民の視線が感情を基盤とするようになった伏線には、上皇夫妻が確立した「親しみ路線」もあります。平成の30年間、超人的な努力で国内を巡り、度重なる災害で被災地を訪れて国民に寄り添ったことの影響は計り知れません。
国民が皇室を感情的な対象として捉えてその機能を問う意識が薄れゆくなか、当の天皇制はこのままでは近い将来、後継者不足に陥る恐れがあります。男系血縁主義を最優先すれば戦後離脱をした旧皇族が継承する可能性もありますが、その場合、上皇夫妻がこれまでなし得てきたような国民を感情的に結びつける役割は果たせるでしょうか。
近年話題の女性・女系天皇、女性宮家などの是非は、このような切実な事情を背景にしています。しかし女性皇族のあり方が解決のカギにもなるのに、現状ではなかなか議論が進んでいません。
過去に有識者会議で女性皇族のあり方が議論された時も、その目的は「天皇制の存続」であって、彼女たちの生き方や男女平等が重視されたとはいえないのでは。様々な矛盾を内包する天皇制で二重に見えづらくなっているのが、女性皇族の問題なのです。憲法では天皇制の象徴性は「国民の総意に基づく」とあり、本来その問題を考えることは国民の役割のはずなのですが。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*天皇制は世界の平和の尊重であり、永遠に続くものであり存続の問題ではなく、日本の象徴です!