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しりとり③


さて、このしりとり、結構なかなか進まないことに大抵なります。

みんな、「り」「り」「り」と連呼したりします・・・。

立ち止まるな、と言っているのに、止まっちゃったりします。

そういうときには、マラソンでは苦しいときほどペースを上げるほうがいいって聞いたことがあるんで・・・、とか何とか言って、ハードルを

あげます。

具体的には、一つ言葉を長くするのです。

つまり『りす』ともらった人は『スイカ』と歩きながら自分で言って、『カラス』という言葉を誰かに伝えるのです。

これ、不思議とこうする方が本当にいろいろと出てきたりします。

この辺りで、同じ言葉を言っちゃったり、「ん」を言ったりする人が出てきます。

あと「アシュトン・カッチャー」とかだったら「チャ」ですか?「ー」の「ぁ」ですか?とかとか聞かれます。

で、「それは聞いた人が聞こえたようにしてください」と言います。

これは、前回述べたように、このワークが台詞を言うワークであるからです。

つまり「こんな風に聞こえてるで君の台詞」っていうことだよっていう伏線です。
あと、聞き返されたりしている場合は、最初に聞こえた感じでお願いしますって言ったり、俳優系のワークショップならば聞き返されないようにしようと励ましたりします。

結構、毎回言っていることだと思いますけど、適当なタイミングで人名「中村」とかを言ったり、「ちゃんと仕事をしようと思った僕」とか文章を織り交ぜたり、いろいろルールはあるけど自由なんだぜって伝えます。

僕はよく「演劇に不可能は無い」とか「演劇は自由だ」とか言うんですけど、このしりとりというシンプルなルールを実行していくことが

実はお芝居をやっていることに近くって、実は言葉を知っていさえすればかなり自由度の高いルールなんだと気づいてもらいます。
これは後々の伏線です。

そうしている間に、これもなぜだか参加者の間で勝手に一つ言葉を増やしてしまう人が出てきます。

「ちゃんと仕事をしようと思った僕」をもらった人が『車』『マイク』と言ってから『クイズ』を誰かに渡しちゃったりします。

つまり歩きながら二つ言ってしまうわけです。でもこれはあらかじめそうしようと思っていたわけですが「じゃあ二つ言葉を間に挟んでやりましょう」って言います。

ここまでくるとさすがにまた苦しみ始める人が出てきます。
恐らく大人の方が困ることが多いので、頭のやわらかさの問題なのかもしれませんけれど。
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