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O:organise

O:organise

今、つづりを調べてみると、しばしば英国ではこちらのつづりだそうです。

基本的にはorganizeのようです。

この言葉は名詞形で、たとえばWHO=世界保健機関=World Health Organization などでよく使われています。

つまり「組織する」という意味です。

少しだけ締め切りに間に合いませんでした、すいません。

オーガナイザーなんていうカタカナ語がそろそろ流通していますが、ぼくが昔劇場でやっていたプロデュースという仕事もそうです。

先日、映画のマネーボールを見ていて、あのゼネラルマネージャー(GM)と監督の関係は、まさしくプロデューサーと演出の関係によく似ているなあ、と思っていました。

プロデューサーは、資金を集め、スタッフ・役者をそろえて契約し、演劇を作る環境を整えていく作業です。

これに宣伝や企画そのものを足していく、というよりはたいていバジェット(予算)や人手の関係で兼任することが多いです。


演出家は、与えられたスタッフ・役者で最善のものを作る、ということになります。

制限があってこそ、創造性が刺激され、想像力溢れるものを作り出すことができると、僕自身信じていますが、

実際にどこかに雇われて、知らないスタッフ・役者に囲まれて四面楚歌の状態でやるとなると、かなりつらいんじゃないかなあ。


YOU企画はもうすでにばらしているように、プロデューサーと演出家が兼任なんですが、座組み(役者・スタッフを決めること)のときは、とてもプロデューサー的視点で組みます。

若手(一応今でもそうですが)の時期は、経験豊かなスタッフと組み合わせたい、とか逆にそろそろ素人の役者でも使い方で面白いものにして見せてほしい、とか考えながらやってきました。

最初期にやった舞台監督はプロで、一人経験ある役者を入れて、というスタイルや、座組みの中で自分が一番年下になるように、と組んでいた時期、そしてハーフなどワークショップでやってきたことを生かす座組みは正解だったな、と思います。

特に思い出深いスタッフを挙げれば、ジュリエットで組んだ照明・美術の岩村原太さん、舞台監督・美術の西田聖さん、Trainの椎名さん、役者だとゲームの中出禎彦さんや、ハーフで試演会のみ出演のおそらく当時すでに70を越えてらっしゃったかと思う梁瀬恵理子さんなどです。


いろんな人と創った仕事が僕を育て上げてくれたんだなあ、と思います。

もちろんCDFや文化祭での作品たちもそうだろうなあ、と思います。

一昨年の枚方なぎさ高校の演劇部員たちとの作業もですねえ。


皆様、これまでほんとうにありがとうございました。

(あ、ブログもYOU企画も終わりませんよ。念のため。)
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