訪問看護ステーションジョジョ(株式会社THS&EK)のご案内

ジョジョは医療ニーズの高い人の訪問看護、療養通所(デイ)老人ホームをしています

中々理解されない精神的ケア

2015-01-15 00:21:04 | 訪問看護
な~ん。変わらんもんに

医師から言われても
訪問看護に否定的だった家族
直前キャンセル等、ごり押しで週1回が月2回になり
そして月1回になって

1ヶ月後
電話がかかった。
「今日来る日じゃ無いけ」
いいえ来週ですけど・・・「・・・じゃ来週でも良いわ」

そして訪問すると対象者の表情が硬く暗い。
訪問を好まない家族だけど
初めの頃に「訪問しなくて良い」と怒鳴られた事があり
少し勇気が必要だったが勇気を出して言う。
本人の辛い表情はほってはおけない。叱られる覚悟して
「訪問が必要だと思う」と話した。

「そうやろ。俺もそう思うがいちゃ。前から具合悪くなっとったが
さすが看護婦さんやね
俺が怒るやろう・・・具合悪なって、薬も良いがにしてよ」

以前は「な~ん。ちゃんと本人が出来るから、あんたら来んで良いちゃ」と訪問拒否だったが

「また来てよ。薬も増えているし具合悪いがいちゃ」

本人は来週も来ると聞いて看護師が帰るのを笑顔になって玄関まで見送りしてくれる。

夜、夫より
「相談あるがいちゃ」と電話が来た。
「明日病院に行こうと思う。表情硬いし・・・」

今晩の対策、頓用薬の服用について説明し明日病院へ行くように話した。。

見事な変わりようだ。
精神的ケアは症状が良くなっても
看護師が介入しているからとは言ってはもらえない事が殆どだけど
電話相談までされ
自分が叱るからと自分の非まで認められた。

この人も虐待と言われて来た人だけど
優しい夫に変わりつつあるようだ。

精神的ケアは目に見えないので本当に理解してもらえないが
病は気からと言われるように
精神的ケアの必要でない人は一人もいない
この夫も寂しかったのだろう。
この夫も精神的に支える必要があると思った。