導かれてⅡ

ユニホームは嫌だった

総合病院で
精神科の退院前訪問というものを立ち上げるとき

私はユニホームは嫌だった
利用者さんの家におそろいの服を着て
周りの人が見たらどう思うのだろう・・・って
でもユニホームが無ければ無いで苦情を言う輩もいるし
ユニホームがあればあるで苦情を言う輩もいる
だから一応数種類の制服を用意して好きなのを選ぶようにした
要らない人は私服でよいと

上司にも
制服らしくないものを数種類買うことの必要性を説明した

でも在宅になった時
精神科の利用者さんには気を使ったが
一般の人には忘れていた


だからかなユニホームがきつくなり着れなくなった
そして一部の人に気遣い車の中で着替えたりすることが面倒で
着なくなったんだけれども
利用者さんには喜ばれていたんですね

そして最近

通りすがりに見た映像の中なので
名前も存じないし顔も覚えてはいないけれど
お医者様が言われた言葉があるんです
「在宅で看取りの中に写っている自分が医者ではなく身内のように写っていた」と話しておられました
白衣や制服では身内には見えませんよね
この先生も普段着で訪問しておられるのだと思いました
テレビに出る偉い先生ですよね

あーあ、やっぱり
全て偶然なのだけれども
私のしている事は間違いではなかったと

私は、この道に導かれていると思いました

大変失礼な事なんだけれども
名前も存じない顔も覚えていない
どこかの女医様のファンになってしまいました