いつかは報われる

私の人生

私の事をうらやむ人が多いけれど
真実を話せば殆ど多くは同情をかう時間が多かったよ
みんな同じだと思うんだよね
不幸が多いから笑顔で幸せそうな顔をしているんだよ
笑顔は幸せを呼ぶんだよ
時間がかかるけどね

最近また聞かれたけれど
柴田さんはどうして看護師になろうと思われたんですか
私は、その当時看護師なんて想像もしていなかったよ
私は、貧乏な家に生まれ今で言うヤングケアラーかなあ
小学校のころから働き手として家の百姓を手伝い
学校なんて行きたいとは親に言えないから
たまたま開業する医者に奉公みたいな形で行ったんだよね
（奉公なんて知らないよね）
その時も看護師になりたいと思って居たわけではないけれど
医者に行けと言われたから行っただけなんだよね
今は感謝しているけれど

その当時、私はまだ若かったから
お礼奉公が終わったら人に誘われるままに
その病院を辞めちゃって
一人辞めちゃうと次々辞めちゃうんだよね
次々辞めていくと風評被害があるんだよね
病院が悪い訳じゃないのに・・・先生が悪い訳じゃないのに
私も、人に流されて、看護師の道を作ってくれた人を裏切ったんだよね
そんなつもりはなかったけれど

今の私には、その時の先生の気持ちが良くわかるよ
先生に苦労かけたんだよね


私は
順調に訪問看護ステーションが運営されていて
伸び盛りの時
クラッシャーと言うそうですけれど
採用した人が、そういう人だったので採用2ヶ月ごろから職場の雰囲気がおかしい状態になって
次々職員が辞めて行ったんだよね
やっぱり風評被害があったよね
でも何も言ってはいけないよ
何時かはわかってもらえるからね

医療ケア児行くところが無いと立ち上げてほしいと言う職員の言葉で立ち上げたけれど
その人たちも辞めたんだよね
でも預かった人達を、また苦しめてはいけないと
そんな無責任な事をしてはいけないと収益が半額になる覚悟で続けたんだよ
潰れるかもしれない・・・そんな気持ちもあったんだよ
医療ケア児を守るためには訪問看護をぐっと少なくしなければならないからね
でもね
神様は何時もぎりぎりのところで応援してくれたから
どうにかなったんだよね

諦めたら終わり諦めたら終わりと自分に言い続けて
何時もギリギリのところで何とか出来たんだ
それにコロナもあったから
私はコロナに救われたんだよ
みんな休んでくれるからね

でももし・・・あのまま順調にいっていたら
私は、今のように障害児に何が必要かとか解るようにならなかったと思うよ
順調に行っていたら、私は天狗になっていただろうと思うけれど
クラッシャーさんのおかげでどん底に落ちたからこそ
今があると感謝しているよ
今だから言えるけれどね

ステーションが多くなって苦労しているステーションも多いようだけれども
正しい事をしていれば何時か報われるから
利用者さんに喜ばれるステーションで残って欲しいよ