■〈感情〉外交の行く末

　北朝鮮の飛翔物（ミサイル）が６発も発射された。このうち１発は長距離ミサイル「ノドン」だという。この１カ月あまり、やるやる、といっていたことをやった、ということになるのだが、この結果が北朝鮮にとって吉と出るのか、凶と出るのか。瀬戸際外交の危うさ、ではあるが、北朝鮮の思惑は今回も通用するのかどうか？

　日朝宣言を〈コケ〉にされた日本が、今回は試される。経済制裁に踏み切るのかどうか。もはや小泉さんは燃料切れ。９月の総裁選までは政治的には〈死に体〉が続く日本の政局を読んだ上での発射なのか。アメリカはどう出る？国連は？そして韓国は今度もまた「あれはミサイルではなく、宇宙ロケット」というのかどうか。

　そういえば、韓国の調査船も海流調査のために竹島付近に近づいている、という。「独島（竹島）が明日はうるさくなりそうだ」「時間が経つごとに日本との葛藤が激化するので、宿題を早く終える」などと韓国政府高官が述べた、と『共同通信』は伝えているが、わが領土である竹島には近づくな、と警告をしてきた日本政府はどう立ち向かうのか。こちらも目が離せない。