《以下引用》
「米下院は30日午後(日本時間31日未明)の本会議で、従軍慰安婦問題に関する対日謝罪要求決議案を採択した。慰安婦問題をめぐり、下院本会議で決議が採択されたのは初めて。決議に法的拘束力はないが、参院選の与党惨敗で政権基盤の弱まった安倍晋三首相にとっては大きな打撃で、同盟強化を進めてきた日米関係に影響が出る可能性もある。決議の採決は発声投票により実施。出席議員から「異議」は出されず、議会規則が定める「3分の2以上の賛成」が認定され、全会一致に近い形で採択された」(7月31日『時事通信』)《引用ここまで》
安倍内閣とすれば、4月のブッシュさんとの会談で安倍首相も河野談話の通りです、と釈明したのに、なんで?という心境だろう。従軍慰安婦が旧日本軍の命令や管理下にあった、なかったなどというレベルでの議論ではなく、存在そのものを国家も黙認していたという事実だけで、やはり道義的責任をきちんと認め、そのことを謝罪するべきは当然のことだ。小手先の細工は小手先であるだけに醜い。
日本の歴史認識問題に対する批判や抗議は、これまでは中国や韓国を始めとするアジア諸国だけであったのに、同盟なる言葉で、日本が最も大事だとして関係を築いてきたアメリカからさえ異議の声が上がる事態は異常としか言いようがない。
美しい国ニッポン、の本来の姿は、誤りは誤りとして潔く認め、誤りを二度と繰り返さない姿勢を常に持ち続けることでしか実現できない。過去の歴史をひっくり返すような形で、美しいニッポンを創造することは、単なる復古主義に過ぎないことを銘記すべきだ。
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