五月五日といえば、なんといっても鯉のぼりに武者人形ですが、もう一つ忘れてはならないのが菖蒲飾り、菖蒲湯です。邪気・病を払う儀礼と「武」が深い関わりをもっているのは、古くから人類普遍の現象ですが、武道と「健康」が切っても切れない関係にある以上、それは当然のことでしょう。
わが国古代には、「薬狩(くすりがり)」と称して鹿狩りを行い、薬用としたことが「日本書紀」や「万葉集」から知られます。鹿狩りはもちろん練武を兼ねた儀式であります。これが、平安時代には宮中での騎射となり、中世以降「印地打(いんじうち)」(石合戦)や綱引・競馬(くらべうま)など五月五日に行われるさまざまな競技へと変遷していったといわれます。また、薬を採取して無病息災を祈る風習は、今日の菖蒲飾りにまで引き継がれています。
「武士道に学ぶ」(菅野覚明著)より引用
写真:しょうぶ湯(神奈川県公衆浴場生活衛生同業組合)
わが国古代には、「薬狩(くすりがり)」と称して鹿狩りを行い、薬用としたことが「日本書紀」や「万葉集」から知られます。鹿狩りはもちろん練武を兼ねた儀式であります。これが、平安時代には宮中での騎射となり、中世以降「印地打(いんじうち)」(石合戦)や綱引・競馬(くらべうま)など五月五日に行われるさまざまな競技へと変遷していったといわれます。また、薬を採取して無病息災を祈る風習は、今日の菖蒲飾りにまで引き継がれています。
「武士道に学ぶ」(菅野覚明著)より引用
写真:しょうぶ湯(神奈川県公衆浴場生活衛生同業組合)