以前、お勧めの日本人女性コラムニストについて、このブログ上で紹介したが、今日は最近気に入っているもう一人のコラムニストを紹介したい。
精神科医の香山リカである。
前回紹介した河合薫とは違い、日本では超メジャーな人過ぎて、今更という感じかもしれない。
でも、1998年からブラジルに住み、日本の出版事情に疎くなっているという事で大目に見ていただきたい。
実は、今までも香山リカという名前をメディアを通じて知ってはいた。でも、テレビに出ている有名人というのは、どうしてもチャラチャラしたイメージを持ってしまうので、好きになれなかったのだ。
そんな折、僕のお気に入りのダイヤモンド・オンラインというサイト上で、同氏が「香山リカの「こころの復興」で大切なこと」というコラムの連載を始めた。
興味があったので読んでみたら、精神科医の視点から、東日本大震災の犠牲者の心の問題を中心に、現代社会の一般の方の心の病に関する話題が、平易な語彙と見事な文章展開で分かりやすく書かれていた。
僕は今までの彼女に対する悪いイメージが払拭され、一気にファンになった。
そして、先週から香山氏が「香山リカのほどほど論のすすめ」という新連載をダイヤモンド・オンラインで開始した。
第1回目のタイトルが「経済も人も、常に成長を目指さなくてはいけないのか」であった。
そのコラムの中では、社会において常に走り続けていなければ不安になる方の事例を引き合いに、立ち止まったり、ゆっくり過ごすことの重要性について説かれていた。
僕はその主張に大いに共感できた。
確かに、僕らは特に何もしないで時間を過ごすと、時間を無駄に過ごしたと思いがちである。
でも、そういう無駄な時間、単純に心と体を休める時間こそ重要なのではないかと思う。時間単位における生産性とかを常に考える必要なんてないのだ。
自分が思ったように出来なくても、自分を責める必要はない。60%くらいの力で日々を過ごせればいいんじゃないかなと思う。
長時間働けば、その分収入は増えるかもしれない。でも、その分生活にゆとりがなくなることも確かである。
アクセク働いて、いったい何になるのだろうか。
香山氏の言うとおり、ほどほどでいいのだ。
だから、先日のブログで書いたとおり、どうやったら働かないで生活できるかを考えているのである。
それこそ働き過ぎて過労死したら、本末転倒だから。
「機械などで、急激な力の及ぶのを防ぐため、部品の結合にゆとりをもたすこと」を遊びと言うが、遊びがないと、機械は壊れやすくなる。
僕は十分に「遊び」を持って生きられたらなと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます