日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ブラジルにおけるコロナウィルスの感染拡大の現状について

2020年03月25日 09時47分50秒 | ブラジル事情

 今日はブラジルにおけるコロナウィルス感染拡大の現状について書いてみたい。

 現地紙グローボによれば、2020年3月24日現在で感染者数は2201名、死亡者数は46名という状況である。

 前日から感染者は350名ほど、死亡者数は12名増えている。

 ここ1週間のそれぞれの数値の増え方は顕著で、今後もこの数は倍々ゲーム式に増えていくと思われる。

 まだ政府としては、ブラジルにおけるコロナウィルスの状況がどの国に近い感じで推移していくかを見極めている段階である。

 因みに、僕が住んでいるブラジル最南端州のリオグランデドスル州は2020年3月24日現在で感染者数は112名、死亡者数0名である

 そして僕が住む州都であるポルトアレグレ市は感染者数は約60名程度で、州全体の感染者数の半分以上を占めている。

 先週の月曜日16日に、僕が日本語教師として勤めている私立大学の授業が無期限で休校となったのを皮切りに、水曜日からは公立校も含めてすべての教育機関における授業が無期限休学に入った。

 さらに州政府は薬局・スーパーマーケット・パン屋・ガソリンスタンドなど以外の商業施設の活動停止を決定し、木曜日にはショッピングセンター・映画館・スポーツジムなどすべてが営業を停止していた。

 これらの意思決定の速さと政策の実行の迅速さと言ったらない。

 交通量は一気に減り、道を歩いている人もまばらになり、街の様子は一気に様変わりした。

 唯一人が集まっているのがスーパーの中だけ。今日スーパーに行ったら、レジには1メートルごとにシールが床に貼ってあり、顧客同士の距離を開けて、レジに並ぶような措置が取られていた。

 携帯電話料金の支払いのために、ショッピングセンターに行ったのだが、公共料金の支払いができるお店すらも閉まっており、途方に暮れてしまった。

 日本は学校が休校になったり、人が集まるイベントだけが中止になっているだけで済んでいるが、ここブラジルはほぼ全産業が営業停止状態になっており、国民の大部分が経済的な打撃をもろに受けながら生活している。

 当初は3週間、長くて1か月程度この対策を続ければ、医療崩壊せずに、何とかやりすごせると見通していたみたいだが、3か月くらい続けなければならないなんていう発言も大臣から出ている。

 3か月もこの状態が続いたら、経済は破綻し、多くの人が路頭に迷うのではないかと思う。政府はいろいろな経済出動で国民を救うと言っているが、どこまで救済できるかは不透明である。

 今のブラジルの感染者数拡大ペースはイタリアのそれに似ているという情報もあり、この先のコロナウィルスの動向に注視していかなければならない。

 まだ1週間も自宅待機をしていないが、物凄い閉塞感に苛まされている。

 ブラジル国民もいつまでこの状況に耐え続けられるのだろうか。

 ブラジルのコロナとの闘いはまだ始まったばかり。何とか乗り越えてくれることを祈っているが。。。

 



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