同棲イコール結婚 in Brazil!?

　１か月ほど前に新しいアパートに引っ越し、１年９か月ほど付き合っている彼女と同棲を始めた。

　彼女は僕と同じバツイチで子持ち。１８歳の娘さんがいる。

　お父さんが日本人、お母さんがブラジル人の日系２世で、日本語は全く話せない。従って、コミュニケーションはすべてポルトガル語である。

　僕が前のブラジル人の妻と離婚したのはほぼ１４年前。当時娘はわずか３歳だった。

　結婚生活は４年で破綻した。

　関係がうまくいっていたのは最初の数か月だけ。それ以降、徐々に喧嘩が増え、結婚生活が１年を過ぎるころにはかなり関係が悪化していた。

　その後も喧嘩の頻度も深刻度もどんどん増していったが、お互いに初婚で、子供もいたために、とにかく耐えた。

　耐えに耐えての４年。

　離婚後１か月半で７キログラム以上痩せた。全く食欲がわかなかった。

　７、８か月ほどその体重を維持した。

　１年半ほどは精神的に本当につらかった。ある程度気持ちが落ち着いてきたのが離婚後４、５年経ってから。

　さらに、離婚を昔話・笑い話として語れるようになったのは、離婚後１０年位経ってからかな。

　僕にとっては結婚は本当にトラウマになった。

　離婚後小さな恋愛はいくつかあったものの、どれも長続きせず、誰かと同棲するなど想像すらできなかった。

　ただ条件に適う女性に出会わなかっただけかもしれないが。

　ブラジルでは半年だか何だか同棲したら、もう法律上は結婚と見なされてしまう。

　従って、同棲はほぼ結婚に等しい。

　つまり、今回の同棲は再婚とも言える。

　１度目の結婚で相当懲りているので、結婚生活に何の期待感もない。と言うか、残りの人生における再チャレンジとして捉えている。

　独り身として死ぬか、それとも、誰かと一緒に暮らして、時間と空間・思い出を共有して死んでいくか。

　僕は後者を選んだわけだが、今度の結婚では是が非でも喧嘩を避け、小さな幸せを楽しめるような平和な生活を送っていけたらいいなと考えている。