ポルトアレグレに初めて来た約9年前、生まれて初めて逆ナンパされた。
人生、最初で最後の貴重な経験である。
当時、僕は29歳だった。僕はブラジル人5人位でバーに飲みに行った。テーブルを中心に5人が座り、みんなで話しながら飲んでいた。
すると、女の子が僕のところにやって来て、小さな紙切れを手渡してきた。何かなと思って中身を見ると、そこには次のように書いてあった。
「私はあなたがカッコいいと思います。中国人ですか、韓国人ですか。」
女の子は紙片を渡すと、5,6メートル離れたテーブルに座った。
一緒にいたブラジル人の友達たちは僕をからかいだし、彼女が座っているテーブルに行くようにと囃し立てた。
まあ、僕はこれもいい経験かなと思い、彼女が座っているテーブルまで行った。5分ほど会話をかわし、携帯電話の番号だけ聞いて帰ってきた。
その後、電話で連絡しあい、昼間に外で会うことになった。
彼女は、当時21,22歳の大学生で、モデルをしていた。身長176センチで、僕よりも6センチも高い。そして、モデルだけあって、ものすごく細身で、大腿骨が浮き出ている。
15歳の頃に日本にモデルとして3ヶ月ほど滞在したこともあるそうで、彼女のモデルとしての写真も何枚も見せてもらった。
また、歌も歌うそうで、彼女が歌っているCDをもらい、聞かせてもらったが、確かに上手だ。リオやサンパウロのレコード会社にもデモテープを送っているが、なかなか結果が出ないと言う。
さらに、夏は水着キャンペーンガールもやっていると言い、2日で30万円もギャラをもらっていると言う。
そして、最近まで韓国人としばらく付き合ったが別れたと告げられた。
彼女と話していて、アジア系の人が好みなんだな、マルチなタレントがあるんだな、自分の容姿に自信があるんだなということは分かった。そして、そのこと自体はすごいことだと思う。
でも、彼女と話していてつまらないのである。自慢話が多いからではない。会話が途切れることが多く、お互いが共感できたり、笑ったりとかいうことがないのである。
その上、細身のモデル体型は僕の好みではない。僕はどちらかと言うと、ポッチャリ系が好きなのである。彼女がモデルになる前の写真を見せてもらったが、そちらの写真ではポチャっとしていて僕には可愛く見えた。
その後も何度も電話で話したり、何度か外で会ったが、彼女が僕に何を求めているかが理解できず、自然消滅。
僕のような極めて並みの容姿の人間が逆ナンパされたのは貴重な経験だと思う。しかも、そのナンパしてきた相手がモデルだったのはまさに奇跡であり、僕にとっては勲一等旭日大綬章に値する位の一生の思い出にはなる。
でも、基本的に日本人男性は、リオグランデドスル州やブラジルの大都市ではモテないのが現実である。日本人男性でもこちらでモテているのは、日本でもモテている男性である。残念ながら、僕のような普通の男性が日本人であるという理由だけでモテることはない。
ただ、日本人女性はモテる。日本人男性の美的観点からすると、あまり可愛くない日本人女性でも、ブラジル人男性からはチヤホヤされる。だから、日本人女性はこちらにくると勘違いするようである。
でも、勘違いするのもたまにはいいんじゃないかと思う。僕に起きたような奇跡も起こるかもしれない。僕の場合、結果につながらなかったが。。。。
それにしても、「美人は三日で飽きる」と言うのは、案外当たっているかもしれない。でも、どんなに美しい女性でも、楽しくおしゃべりできなかったら付き合う意味はあまりないと思う。
そんな中、在住者の書かれた記事なので、すごく楽しく読むことができました。今までフィリピンに5年以上住んでいて、コロナが落ち着いたら、またフィリピンに住もうか、それとも南米に住もうかなやんでいます。
フィリピンではある程度、日本人ということでモテました。日本だと30代後半が20代前半と付き合うというのはほぼ不可能ですが、フィリピンだと可能です。
南米だと30代後半の一般的日本人が20代前半の女性と付き合うことは、可能なのでしょうか?