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日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

人間は習慣を持つ動物である

2008年08月17日 06時34分22秒 | ブラジル事情
 人間は習慣を持つ動物である。
 
 だから、嫌なことでも続けていくうちに慣れてしまう。つまり、自分が嫌いな仕事でも給料をもらうためだけに続ける。今の安定した身分を捨ててまで、新しい仕事に転職しようとは思わないのである。
 
 これは恋愛や結婚でも同じである。もうお互いに気持ちはなく、建設的な関係を築けないにも関わらず惰性で一緒にいる。これは結局今の状況に慣れており、その状況を壊してまで新たな出会いにかけるリスクを負わないのだ。
 
 小泉元首相が「自民党をぶっつぶす」とか過激発言をしていたのも、この慣れきった政治状況を打開しようという意気込みを表したものである。何でも長いこと続くと物事は必ず駄目な方向に進む。これはどの世界でも通じる世の常なのだ。
 
 人間というのは本当に飽きやすくて怠惰な存在だと言える。

 身についた習慣や考え方はそう簡単に変えられるものではない。自分ですら変えるのは難しいのだから、人を変えるのは不可能と考えて間違いない。だから、相手を変えるのに時間を無駄に過ごすくらいなら、現状を心から受け入れて、自分を変えることに挑戦したほうがよっぽど生産的である。

 ここ1ヶ月ほど衣料品を買っている。僕自身は元来ファッションに興味を持ったことはない。なぜなら、格好つけている奴を見ると虫唾が走るからである。そして、「人間とは中身で決まるんだよ」という考え方が僕の人生を支配してきた。でも、この考え方を今次のような考え方に変えようと試みている。

 「確かに人間は中身ではあるけれど、外見に気を使うからと言って、その人が中身のない人とは限らない。むしろ、ファッションにも興味を持つ人間の幅の広い人なんじゃないか。」

 僕は今まで衣料品はショッピングで店員が近寄ってこないお店で買ってきた。なぜなら、店員がいる小さめの店は基本的に値段が高いし、店員から買え買えのプレッシャーがかかるため、ゆっくり選べないからだ。はっきり言って怖いのだ。なんだが一度入ったら、絶対何かを買ってからじゃないと外に出られない気がする。

 何事もそうだが、何かを初めてする前は心の奥底で怖さを感じるものだ。車を運転する。女の子に声をかける。女の子とキスする・セックスする。仕事をする。美容院に行く。高級レストランに入る。高級衣料品店に入る。飛行機に乗る。

 でも、実際にやってみると、どれもこれもそんなに怖いものではない。これらのどの挑戦をしても僕らが死ぬことは絶対にない。つまり、怖がる必要は全くないのだ。頭では分かっているのに怖さを感じる。

 この怖さを克服するのは、まず勇気を持って実行すること。そして、1回挑戦した後は続けて何回も挑戦し続けることだ。何度も経験すればやがて慣れて、それが普通になる。車の運転なんかも最初は怖いが、慣れてしまえばどうということはない。

 ただ、冒頭にも述べたが、人間は習慣の動物である。いい習慣は身につけたほうがいいが、悪い習慣は一度身につけてしまうと、なかなか抜けない。だから、気をつける必要がある。

 昨日は小さな衣料品店で、冬物半額セールで長袖のシャツを購入した。「高級品店でいいものを安く買う」。お店に入るのを怖がらないで、賢く買う消費者になっていきたいなと思う。

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