中国の「グレートファイアウォール」については多くのコラムが書かれていますが、ここでは2つ紹介します。
なぜか2つくっついていますが、まず香港ヴィクトリア-パークでの「天安門事件追悼集会」についてのコラムから解説します。
ここでは香港にまで「グレートファイアウォール」が進出しているとされ、それは「天安門事件がまだ終わっていない」からだそうです。
今年で35年目を迎えるこの民主革命運動では、多くの学生が犯罪者にされて香港へ逃げ込んでおり、彼等を本土へ引き渡す法令に香港市民の大半が反対して「香港時代革命」が起こりました。
この革命運動が敗北した結果、香港の「言論の自由」は大きく損なわれ、「グレートファイアウォール」も自由都市に侵食して来ました。
これはまだ初歩的なVPN(後述)に対する検閲ですが、ネット上の発言が「反革命罪」に問われて捕まる怖れが生じています。
次にネット上の「壁を引き裂く」タメには、絶対に欠かせないツールとされるVPNについて、研究レベルで書かれたコラムを解説します。
ここで紹介されている「VPN Gate」というのは、世界中のボランティアが作った7000余りの「自由なインターネット」へのゲートで、中国の狭いイントラネットから広い外の世界へ出られる門です。
もたろん党(ドン)はこれを検閲して塞ごうとしていますが、筑波大学のチームが作ったランダム化と紐付け操作をするプログラミングによって、ドンはお手上げ状態になっています。
これは7000ものVPNがランダムに変化し続け、中国政府の重要なサイトと紐付けされるコトによって、ゲートを塞ぐとそのサイトにもアクセス出来なくなる仕組みです。
この「VPN Gate」は世界中のボランティアによって支えられていますが、近未来にはアメリカや台湾の諜報機関もこれに協力すると思われるので、ドンのイントラネットの壁を引き裂く運動は加速するでしょう。
「Sun」の物語でもこうした世界からのバックアップを受け、勇敢に「グレートファイアウォール」に立ち向かう学生達を描きます。