生活の中で・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

僕はほとんど近所付き合いはしていなかった・・・・・ただ町内会費だけ・・・・・

ある時・・・少し近所のことが気になったので・・・・・配りものをした・・・・・手土産のようなものを・・・・・

左隣りには少しのお菓子・・・・左斜め前には日本酒・・・・・向かい 前には何か?(忘れた)・・・・この時向かいの前の家はチャイムを鳴らしても出てこなかった・・・・

右斜め前の家にはケーキのようなお菓子・・・・・右隣には日本酒・・・・・

前 お向かいの家以外の人とはほんの少しの挨拶をそれぞれ交わした・・・・・

 

 

そしてまた物音 音が聞こえ出した・・・・・向かいから・・・・・2階の部屋にいる僕に・・・・・

 

毎日のように続いた・・・・・


生活の中で・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

僕はこの町が好きだった・・・けれどもいつの間にかそのことを忘れていたようだ・・・・・

僕の心の中にはその気持ちが隠れていたようだ・・・・・

 

僕はこの頃・・・この町の言葉 方言に染まりたくなかった・・・・・

それまで生活して身についていた言葉を使っていた・・・・・

そしてこの町の人間にはなりたくないとも思っていた・・・・・

 

 

また音が聞こえ出した・・・・睡眠に入る前・・・朝明け方・・・・何か変な音が聞こえてくる・・・・・

ある時は・・・睡眠に入る直前・・・・気持ちが良くなって・・・うつつうつつしている時・・・・物音が聞こえてくる・・・・・眠りに入れなかった・・・・・

 

電気に代わって今度は音・・・・・物音・・・・・

 

 

 

そして次は道路を通る車の音・・・・・一日にかなりの自動車が通りだした・・・・・それまでは自動車の音はあまり聞こえてこなかったようだ・・・・・

音 物音が前の家から聞こえ出して・・・・・

かなりの日がたった・・・・・


生活の中で9・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

そしてまたこの頃  僕はあまり僕の家の近所のことは考えていなかった・・・・・

僕ことだけでいっぱいだった・・・・・

 

そして暫くたって僕は夜に外へ出るのをやめた・・・・・そして日々僕のことだけしていた・・・・・

電気のことは忘れていた・・・・・

 

それから何日かして・・・・・今度は音が聞こえてきた・・・・それも2階の窓の外の向かいの家・・・2階の部屋から・・・・・

僕が2階の部屋で布団を敷いて寝ていると・・・・   何か物音が・・・・

気になるような物音だ・・・・・

夜寝ていると・・・・・聞こえてくる・・・・何の音かよくわからなかった・・・・・

この音がしだした頃 僕はあまりよく眠れなかった・・・・


生活の中で8・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

この電気が消えだした頃・・・・僕は自宅の2階で寝ていた・・・・右には少し大きな窓があり・・・その窓の外は50cmほどの幅・・・・家の面全体に横に12.3mほどの・・・・・ベランダ?

その向かいには道路を隔てて前の家のバルコニー?(洗濯物干し場?)・・・・その後ろにはその家の真ん中から両方にすりガラスの窓・・・・・

 

この頃・・・僕はほんの時々しかテレビを見ていなかった・・・・テレビの部屋は別の部屋・・・・・

そして一日3度の食事・・・・

時々近くの街まで気分転換を兼ねて・・・・バスに乗って・・・・

最近では買い物をついでに・・・・・(週に2.3回程度・・・・・)

そんな生活だった・・・・・

 

 


生活の中で7・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

働いている時・・・僕は職場と家の往復の繰り返しだった・・・・・仕事の追われた毎日だった・・・

僕はほとんどのことについて知らないことが多かった・・・・・

社会 世の中 現実というものをほとんど知らなかった・・・・・今でもそうだ・・・・・この頃少しわかってきたような気もする・・・・・

 

 

そして今日もまた電気が消えた・・・・・

僕は少し考え始めた・・・・・電気が消えることについて・・・・・

なぜ消えるんだろう・・・・なぜ消すんだろう・・・・・

何か意味があるのだろうか・・・・・・

 

 

でも結局はわからなかった・・・・・そしてこんなことがかなり長い間続いた・・・・・

 

 

 


生活の中から6・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

僕の職場 勤務先はこの町から12.3kmほど離れたところだった・・・

僕は卒業してこの職についた・・・ この町ではほとんど寝泊りするだけの町・・・・・

町の人達との会話は若い頃からあまりしていない・・・・・だからこの町の方言は身についていない・・・・・

他地域での生活が多かったから・・・その地域の言葉が僕の身についていたように思う・・・・・

 

この前の家の電気が消えだした頃・・・・・僕は少し音楽とブログに没頭していた・・・・・

 

そして今日もまた僕が家の外へ出ると前の家の部屋の電気が消えた・・・・・


生活の中で5・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

結局のところ・・・僕はこの町を愛していた・・・・故郷だと思っていた・・・・・

僕は他所での生活が多かった・・・・この町の風習 慣習 しきたりはほとんど知らなかった・・・・・

町のほぼ中心には ひとつの神社と一つの寺が建っている・・・・・

この町はほんの小さな小さな片田舎の漁師町・・・・・

大半の人が漁業で生計を営んでいる・・・・・

 


生活の中で4・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

次の日・・・・今度は1階の部屋の電気・・・・・

僕はだんだんと・・・・・

 

この頃・・・僕は自分の一生・・・・生まれてから今までを振り返って いろいろなことを顧みた・・・・様々な出来事が頭の中を駆け巡った・・・・・

 

 

 


生活の中で3・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

2・3日後 また外へ出た・・・・・今度は前の1階の部屋の電気が消えた・・・・

そして次・・・・・今度は2階の部屋の電気が・・・・・

こんな日がかなり長い間続いた・・・・・

僕はあまり気にはしていなかった・・・・けれどもだんだんと気になり始めた・・・・・

この向かいの家の主人とは・・・・・僕は 今まで 生まれて何十年にもなる・・・・この主人とは1回しか話をしたことがない・・・・確かそんなように記憶している・・・・

それは この前の家の主人が結婚した頃だった・・・・この主人、男がある日いきなり僕に話しかけてきた・・・・その対話の内容はほんの少ししか覚えていない・・・・・

またこの時に結婚した女性(嫁さん)とも今までほとんど話をしたことがない・・・・・

 

そしてまた2,3日後の夜 近くの自動販売機へ行こうとして外へ出た・・・・そしたらこの日は2階の部屋の電気が消えた・・・・・

 


日々の生活の中で2・・・・・

2016-04-14 | 随筆日記

次の日 同じ時間帯の頃 また家を出て近くのコンビニへ行こうと思い 家の外へ出た・・・

すると向かいの家の部屋の電気が 僕が僕の家の前にある小さな庭の横の門の扉を開けて3.4歩歩いたら・・・その電気が消えた・・・・・

僕は・・・ん・・・と思った・・・・・でもまだまだほとんど気にしていなかった・・・・・

僕の家の前には 2・5mほどの小さな細い道路が通っている・・・・僕の家と向かいの家はほぼ対面して平行して建っている・・・・・

僕の家の横には並列して2軒の家が密接している・・・向かいの家も同じように両横に2軒の家が密接して建っている・・・・

この小さな田舎の町は・・・この小さな道路に向かい合い・・・横に300mほど・・・家が密接して連なって建っている・・・・・

僕の家の右隣の横は空き地で・・・左隣りの家の横は駐車地になっている・・・・・

この小さな田舎の町は 西の方300mほどの集落と 東の方200mほどの集落がある・・・・・

そしてもうひとつ山の方には ひとつの至って面積の広い集落がある・・・

町は主にこの3つの集落から成っている・・・・・

 

次の日また同じように道路に出ると・・・今度は向かいの2階の部屋の電気が消えた・・・・

 

 


日々の生活の中で・・・1

2016-04-14 | 随筆日記

それはある日のことから始まった

僕はこの町で生まれた けれども大半、大半以上は他の町で生活していた・・・

だからこの町のことはほとんどのことについて知らなかった・・・知っていたのは我が家のことだけだった・・・と、言っても過言ではない

この町の世間などというものはほとんど知らなかった・・・また生まれながらにして、そういうことは気にしていなかったし、あまり頓着していなかった・・・

他の町での生活が多かったから、この町の方言もほとんど知らなかった・・・また生まれてから無口な方の性格というのも加算されていたのかも知れない・・・・だからまず第一にこの町の方言というものが身についていなかった・・・・・

ある日・・・この頃・・・僕は時々夕方、夜のかけて、散歩したり、コンビニへ行ったりしていた・・・

ある日の夕暮れの頃に家の外へ出た・・・すると向かいの家についていた部屋の電気が、僕がその部屋の前を通った時、その電気が消えた・・・・

僕はその当初ほとんど気にしていなかった・・・そしてその時は何とも思わず通り過ぎた・・・