震災の時のことを思い出した・・・・・
その日の朝・・・僕は自宅にいなかった・・・・その日のその時・・・僕は船の上にいた・・・・・
フェリーだ・・・・・中型のフェリー・・・・人間ドッグの病院へ向かっていた・・・・・
自分の車に乗ってフェリーの駐車場で料金を支払っていた・・・・・その時・・地面が少し揺れた・・・グラグラと・・・・・そんなに大きな揺れではなかった・・・・・
駐車場の係員と言葉を交わした・・・・・「今 少し 揺れたなー」・・・・そんな感じだった・・・・・
それからフェリーに乗った・・・・客室もあった・・・・・車無しでも乗れるフェリー・・・・・料金を支払えば乗れる・・・・・このフェリーの一般名・・・・・名前は忘れた・・・・・
客室の外のデッキ?のところにいた・・・・・そして確かまた客室に戻っていたと思う・・・・・
船内に放送が流れた・・・・・50分ほど時間のかかる航路?の三分の一ほど来た時・・・・・
「今から引き返します」・・・・・向かっていた対岸には・・・・かなり距離があったけれども・・・・煙・・・・火の手が少し見えた・・・・・そして戻った・・・・・そのフェリーの港に着いて・・・・・自動車に乗って家へ・・・・・
朝だ・・・・・僕の町の隣の隣の隣の町付近まで来た・・・・・あたりは朝日が昇ろうとしていた・・・・そんなように記憶している・・・・・
ひとつの小さな町の道路を走った・・・・・道路を挟んだ両方に立ち並んでいた家屋は軒並み・・・・
まばらに人の姿が見えた・・・・・
そしてほんの数分して自宅についた・・・・・
だから僕は震災の衝撃を知らなかった・・・・・僕の今までの気力?・・・・・はそのためだったのかも・・・・・
家族から少し様子を聞いた・・・・・多くを語らなかった・・・・・
この衝撃はかなり後まで他の人には聞いたことがなかった・・・・・
何年か過ぎた頃・・・・・つい最近のようにも記憶している・・・・・近所のあるひとりのおばさんから聞いた・・・・・このおばさんも言葉が短かった・・・・・
それからまたその日から・・・かなりの年月後・・・・・遠方の遠縁の人からその時の様子を聞いた・・・・・
その人の話には・・・・・少し震えあがった・・・・・
こんなことに気がついた頃・・・・・僕の町の人達は・・・・・想いを張り巡らせた・・・・・
とにかく僕の町の人とは・・・・・ほとんど話をしたことがなかった・・・・・