ふしぎな銀の木 スリランカの昔話
シビル・ウエッタシンハ 再話・絵
松岡享子 市川雅子 訳
福音館書店
小学校高学年~向け(25分)
だまされた・・・
表紙の 銀色の乙女の
ふっくらとした穏やかな微笑み
あの キリ・ママおじさんの作家
おおらかな お話なんだろう
なんて 想像していたのを 思いっきり裏切られた
がっつり 昔話だった
(まあ、再話だし・・・)
しかも
「本当は怖い~」系の
王さまがみた 銀の木の夢
その銀の木をさがしに
旅立つ 三人の王子
三人に降りかかる災難
その中で
賢い末の王子の 困難に立ち向かう姿が 描かれていくのだが・・・
よく わからない
このお話の中の “人を殺す” ことの意味って?
ふしぎな銀の木の夢 以上に “人を殺す”が ふしぎ
勇気を試すための困難のひとつなのか それとも 何かの土着の信仰によるものなのか?
確かに 残酷な行為は 昔話のテイストのひとつだけど・・・
集団の読み聞かせは この長さでは ちょっと私には無理
それでも
この作家の持つ 絵の魅力 語り口の誠実さ
だまされた って書いたけど
表紙の絵の穏やかな微笑みは
このお話 そのものなんだ