ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

カク、お疲れさま。

2015-12-08 17:03:06 | 日記
今朝、カクは虹の橋を渡りました。

先週の木曜日、なんだかとても元気になって
ケージの間から手を出してちゅ~るをおねだり。

顔も、鳴き声も以前の元気な時の「ご飯ちょうだい!」と一緒。

あれ?もしかしたらこのまま元気になるんじゃない?
ホントは嫌だけど、ちょっと頑張って強制給餌やったらどうにかイケるんじゃない?

そんな仄かな期待が出てきたりして。

金曜日に獣医さんに行った時に
「なんだか元気になってきたんですよ!」
「ちょっと頑張ってご飯あげてみます」
「肝臓のお薬も出して下さい」
なんて…

その後も家で点滴をして、
でも、点滴を刺す時に、見た目ではあまりわからないけど
もう身体に平らな部分がないくらいやせ細って
皮膚を摘まもうにも摘まめないぐらい
脱水状態は進んでしまって

結局、もらった缶詰めも飲み薬も口にすることはなく。

昨日は次男から
「カクが外に出たがって、ケージの間から手を出すんだけど」
と電話がきて、あ、これはいよいよかな…という予感。

今まで実家で飼っていたネコ達も、死期を悟ると
何かに駆り立てられるように、決まった場所に向かって歩いて行っていた。

どこかネコにしかわからない場所があるのだろう。
虹の橋の入口?

もう横たわっていることしか出来ないのに、
ケージから出してあげると
ふらふらしながら、時々もつれたり、転んだり。
脚に力が入らないので、倒れると起きあがるのも一苦労。
それでも手伝わないで見守った。

なんか、手を出してはいけない気がした。

ようやく着いた目的の場所は何故か浴室。
多分、「そこ」なのだろう。
しばらく座って、窓の方をじっと見て、
またふらふらと引き返してきた。

「もういいの?」と聞くと
床で横になって休んでいた。

せっかくなので、温かいタオルで身体を拭いてあげた。

久しぶりにフワフワのカクになった。

ケージに戻すと、もう外に出たがることはなく、
大人しく寝始めた。

挨拶は終わったの?
行き方はわかったの?

今朝、目覚めてカクの所に行くと
寝床にしている箱の中に丸くなって収まっていた。

でも、なんでこんな風に頭持ち上げてるの。
疲れちゃうでしょ。

その後、10秒くらい口元を痙攣させて
一声「ニャオーン」と鳴いて
いつも丸まって寝てるみたいな格好で
静かに呼吸を止めた。

みんなが起きてくるの、待ってたの。
みんなのお出迎えとお見送りはカクの役目だったからね。
今日ばっかりは、みんなでカクのお見送りが出来てよかったよ。

大きくて、優しくて。
誰にでも人懐っこくて、
うちに来る人をことごとく虜にしては
ネコ好きにさせてたね。

12年、長いのかな?短いのかな?
家族でいてくれてありがとう。

私は私の選択を悔いてはいません。
虹の橋の向こうで、うちの子だったことを誇りに思ってくれてますか?


本当の名前は「格之進」ですにゃ☆