ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

忙しいって言ってるじゃん…

2015-12-19 20:40:00 | 日記
昨日の話で恐縮だが…

職場の忘年会であった。
仕事が終わったら、そのまま会場に直行するつもりで
いつもなら自転車通勤のところを車で行った。
もともとアルコールは一切ダメな体質なので
飲み会の時ほど車を出動させる。

車で行くとパーキング代が1800円もかかってしまうのだが、
まぁ、会場への行き帰りが電車だとちょっと不便な所なので仕方ない。

そして、会場がホテルということもあり、
いつもはどうでもいい格好の私も
一応はスカートなどはいて行ったのだ。
「スカートなんて持ってたんだ!?」という同僚の驚愕が笑える。

病院の外来は午前中で終わり。
午後は急患の対応やら、片付け、翌日の準備などに費やす。

16時をまわった頃、ふとスマホを見ると
次男からの着信履歴が3件、そしてメールもきている。

「今日、学校で階段から落ちて、多分腕の骨にひびが入ったかも」

なんですとぉ~~!
いつもは大体スマホは身近に置いておくのに
今日に限って別の所に置いてたのだ。

とりあえず電話をかける。
「う~ん、手首か腫れてて曲げると痛い」
「頭とかは打ってないから大丈夫」
「先生に湿布貼ってもらった」
ということらしい。

今日は忘年会に行くということで、
旦那さんに早く帰ってくれるよう頼んでいた。

「お父さん帰ってきたら、遅くまで開いてる病院あるからそこに連れてってもらいな」
「きっと捻挫とかじゃない?」

「うん、わかった」

ことの顛末を同僚に話したところ
「バカ!早く帰って病院連れて行きな!」と怒られた。
「診察受けて、間に合いそうなら来ればいいじゃん」

ええ~…せっかく忘年会モードで来たのに…
勝手な母である。

とりあえず、自宅に向かう。
時期柄と時間帯のせいで道は混雑。
「自転車の方が早かったな…」
とは思うが、なにしろ次男が階段から落ちることなんて
想定外だったので仕方がない。

いつもの倍の時間をかけてようやく帰宅。
次男を見ると、なるほど、左手首の部分がぷっくりと腫れている。

歩いて5分程の所の病院の整形外科を受診。
レントゲンを撮り、また診察待ち。
とりあえずもう間に合いそうにないので
先ほどの同僚に忘年会はキャンセルの旨、
連絡する。

「私の代わりにビンゴをやって、いい賞品をゲットしといて下さい」とlineすると

「そんなことより、息子の手はどうなの!?」とまた怒られる。

果たしてレントゲンの結果は
「トウ骨」という骨の、手首に近い部分が折れているそうだ。
ちなみに、トウ骨というのは腕の骨の親指側の太い骨である。

子供の骨というのは、粘り強さがあるので
ポキッと折れるのではなく、
若い木の枝がミシミシと折れるような感じで
骨折するらしい。
なので、折れていても極端にズレたりしていなければ
副木(シーネという)を当てて包帯でぐるぐる巻いて固定しとけば治るらしい。

とりあえずは「ホッ」である。

その後、処置室で次男の腕に合わせて副木を作ってもらい、
ぐるぐる巻いて固まるのを待つ。

その間に、処置室の看護師さんとたわいない話をしていたら
あっという間に同業者であることがバレた。

子供が骨折してるというのに、ヘラヘラしていることが原因か?

子供の既往歴に「肺炎」と書いて
「いやー、熱が43℃ってなった時には、
あ、この子死ぬかも?って思っちゃって」
「さっさと病院連れて行けばいいのに、まだいけるか?とか思っちゃうんですよね」
という話にはやたらと同意を得られてしまった。

最後まで「看護師あるあるネタ」で盛り上がり
普段は主に外科外来で尻を覗く手伝いをしている、と話すと
整形外科、どうですか?とスカウトされて帰ってきた。

先方は次男に「お母さんが看護師さんでよかったね~」と言っていたが
皆さん子持ちのようで、そんな風に
「お母さんが看護師でよかったでしょ!」と
子供に対して恩着せがましいのも
どうやら看護師あるあるのようだ。

ただし、具合が悪くてもなかなか病院に連れて行かないあたり
頼りになるんだか、頼っていいんだか
子供にしてみたら悩ましいところかもしれない。

そんなこんなで、忙しい師走に加えて
「風呂上がりの次男の包帯巻き」
という仕事まで増えてしまった。

大事にならなかったからこそ、
こんな風にネタにしていられるのだが

大体落ち着きのないちゃかちゃかしたヤツなので
大事にならない程度にちょっとは痛い目を
見ておいた方がいいのだ。

忘年会どころか、
来年まで持ち越す事態となってしまった、という話。

上肢の骨。
いつもの如く、Wikipedia様より拝借