テレビを見ても「台風、台風」
とこればっかりなので、
今日は読書
で過ごしました。
前から言ってるとおり、
地元関連本は、少し古い方が面白い。
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「わが町の歴史 金沢」田中喜男著 昭和54年2月1日発行である。
今日のように新幹線開業で華やかになっていない時代のことだから、
情報も相当掘り下げて得ているので、オイラも知らないことを教えてくれる。
山是清村もそうだ。⇒山是清村
鎌倉時代の話で「鉢木」という話がある。
(ウィキより)
ある大雪の夕暮れ、下野国の佐野荘(現在の栃木県佐野市)の外れにあるあばら家に、旅の僧が現れて一夜の宿を求める。住人の武士は、貧しさゆえ接待も致されぬといったん断るが、雪道に悩む僧を見かねて招きいれ、なけなしの粟飯を出し、自分は佐野源左衛門尉常世といい、以前は三十余郷の所領を持つ身分であったが、一族の横領ですべて奪われ、このように落ちぶれたと身の上を語る。噺のうちにいろりの薪が尽きて火が消えかかったが、継ぎ足す薪もろくに無いのであった。常世は松・梅・桜のみごとな三鉢の盆栽を出してきて、栄えた昔に集めた自慢の品だが、今となっては無用のもの、これを薪にして、せめてものお持てなしに致しましょうと折って火にくべた。そして今はすべてを失った身の上だが、あのように鎧となぎなたと馬だけは残してあり、一旦鎌倉より召集があれば、馬に鞭打っていち早く鎌倉に駆け付け、命がけで戦うと決意を語る。
年があけて春になり、突然鎌倉から緊急召集の触れが出た。常世も古鎧に身をかため、痩せ馬に乗って駆けつけるが、鎌倉につくと、常世は北条時頼の御前に呼び出された。諸将の居並ぶ中、破れ鎧で平伏した常世に時頼は「あの雪の夜の旅僧は、実はこの自分である。言葉に偽りなく、馳せ参じてきたことをうれしく思う」と語りかけ、失った領地を返した上、あの晩の鉢の木にちなむ三箇所の領地を新たに恩賞として与える。常世は感謝して引きさがり、はればれと佐野荘へと帰っていった。
まぁいい話である。
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で、今回オイラが知って驚いたのが、
恩賞で与えられた領地というのが、上野国松井田庄、越中国桜井庄、加賀国梅田庄というではないか。
加賀国梅田庄!?
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現在の金沢市梅田町である。
金沢北部、森本の北にある町です。
なんでまたここ! ということです。
史実かどうかはわかりませんが、
なんとも興味深いお話しです。
「金沢市梅田」を画像検索したら出てきた。
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(拝借
)
「鉢の木食堂」はこれが所以だったのか
おもしろいねぇ・・・
【ヒゲ親父】
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今日は読書
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前から言ってるとおり、
地元関連本は、少し古い方が面白い。
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「わが町の歴史 金沢」田中喜男著 昭和54年2月1日発行である。
今日のように新幹線開業で華やかになっていない時代のことだから、
情報も相当掘り下げて得ているので、オイラも知らないことを教えてくれる。
山是清村もそうだ。⇒山是清村
鎌倉時代の話で「鉢木」という話がある。
(ウィキより)
ある大雪の夕暮れ、下野国の佐野荘(現在の栃木県佐野市)の外れにあるあばら家に、旅の僧が現れて一夜の宿を求める。住人の武士は、貧しさゆえ接待も致されぬといったん断るが、雪道に悩む僧を見かねて招きいれ、なけなしの粟飯を出し、自分は佐野源左衛門尉常世といい、以前は三十余郷の所領を持つ身分であったが、一族の横領ですべて奪われ、このように落ちぶれたと身の上を語る。噺のうちにいろりの薪が尽きて火が消えかかったが、継ぎ足す薪もろくに無いのであった。常世は松・梅・桜のみごとな三鉢の盆栽を出してきて、栄えた昔に集めた自慢の品だが、今となっては無用のもの、これを薪にして、せめてものお持てなしに致しましょうと折って火にくべた。そして今はすべてを失った身の上だが、あのように鎧となぎなたと馬だけは残してあり、一旦鎌倉より召集があれば、馬に鞭打っていち早く鎌倉に駆け付け、命がけで戦うと決意を語る。
年があけて春になり、突然鎌倉から緊急召集の触れが出た。常世も古鎧に身をかため、痩せ馬に乗って駆けつけるが、鎌倉につくと、常世は北条時頼の御前に呼び出された。諸将の居並ぶ中、破れ鎧で平伏した常世に時頼は「あの雪の夜の旅僧は、実はこの自分である。言葉に偽りなく、馳せ参じてきたことをうれしく思う」と語りかけ、失った領地を返した上、あの晩の鉢の木にちなむ三箇所の領地を新たに恩賞として与える。常世は感謝して引きさがり、はればれと佐野荘へと帰っていった。
まぁいい話である。
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で、今回オイラが知って驚いたのが、
恩賞で与えられた領地というのが、上野国松井田庄、越中国桜井庄、加賀国梅田庄というではないか。
加賀国梅田庄!?
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現在の金沢市梅田町である。
金沢北部、森本の北にある町です。
なんでまたここ! ということです。
史実かどうかはわかりませんが、
なんとも興味深いお話しです。
「金沢市梅田」を画像検索したら出てきた。
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(拝借
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「鉢の木食堂」はこれが所以だったのか
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おもしろいねぇ・・・
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【ヒゲ親父】
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