ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

右翼とは何か(その2)

2025-03-01 09:13:47 | 日記
(承前)

朝日新聞がいう「右翼」は、「排外主義を主張する政治団体」を意味する。ウィキペディアもいうように、「右翼」は様々な意味を持つ言葉だが、朝日新聞はなぜ「右翼」を、この意味で使うのだろうか。

排外主義という言葉で思い浮かぶのは、トランプ米大統領の保護(貿易)主義自国第一主義である。
このこととの関連を考えれば、排外主義を「右翼」と呼ぶことも納得できる。トランプは「共和党」の所属だが、アメリカの「共和党」は「民主党」との対比から、「右翼」のレッテルを貼られることが多いからである。

トランプの支持者には下層の工場労働者が多く、彼らは「自分たちの職が奪われる」との恐れから、排外主義に流れることが多い。
その意味でも、ドイツの「右翼」は、アメリカのトランプ支持者と共通する特徴を持っている。

朝日の記事は
欧州の右翼政党は、移民規制などで米国のトランプ政権と同調しており、欧米の民主主義国で排外主義的な傾向が強まりそうだ
と書くが、その通りである。

朝日の記事は、また次のようにも書いている。

トランプ大統領は、自身のSNSに『米国と同様、ドイツの国民も、特にエネルギーや移民などで常識のない政策にうんざりしていた』とつづり、『ドイツにとって、そして米国にとって、すばらしい日だ』と投稿した。

ヨーロッパ諸国の右傾化傾向は、好ましくない傾向といえる。各国で自国第一主義の傾向が強まり、排外主義が横行するようになれば、少ないパイのぶんどり合戦から、世界のあちこちで戦争が起きる可能性が高まるからである。

興味深いのは、ヨーロッパ諸国のこうした「右傾化=トランプ化」傾向に対して、中国が見せる反応である。

(つづく)

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