和貴の『 以 和 為 貴 』

世界秩序よりも国家秩序の安定を・・・

先日4月の6日・7日と、米中首脳会談が米国で開かれましたが、その6日の会談後、米軍がシリア国内の空軍基地へ空爆攻撃したというのを某サイトニュースで知ることになりました。

それ以降、新聞やテレビ報道は米中首脳会談の中身よりも、中東情勢や東アジア情勢関連が中心となってしまい、空爆を指揮したトランプ大統領に対する批評が目立つようになっていたように思います。

各国首脳も、トランプ政権による空爆攻撃に対する表明を示され、日本の安倍首相もまた各国に遅れることなく、「化学兵器の拡散と使用は、絶対に許さないとの米国政府の決意を、日本政府は支持いたします。トランプ大統領の強いコミットメントを、日本は高く評価します」と述べられたのです。

まさに化学兵器使用に伴う大量虐殺を絶対に許さないという米国政府の決意を支持されたわけでありまして、今回の空軍基地攻撃そのものを支持しているわけではないということであります。国際的にもその使用を禁止されています化学兵器でありますから、当然のこととして国際社会が一致して化学兵器を使用した国や団体などは、強く批難されなくてはいけません。

過去、3度にわたって化学兵器を使用したシリア・アサド政権でありますから、今回の化学兵器使用についても当然、疑いの余地など皆無であります。

ところが、ロシア政府や支那中共などは、まずは調査が必要とする声明を出し、米国を批難していますが、このことは大方の予想通りでありますし、両国共に米国に対してウクライナ問題や南シナ海問題などをめぐり対立しているわけでありますから、至極当然のことだといえましょう。

さらにこのロシア、支那中共両国以外にも、米国を批難するものとして、国連の存在を忘れてはいけません。

旧ソ連の崩壊と共に東西冷戦を半ば勝利に近い形で終わらせた米国ではありますが、息子ブッシュ政権時にイラクへ単独攻撃を開始し、当時の国連アナン事務総長は強い言葉で米国を批判しました。その後米国は世界各国から批難されることになります。

そんな反省もあってか、米国では初の有色人種であるオバマ大統領が誕生することになります。

このころ私は国連も嫌い、米国も嫌いの立場でした。そもそも欧米人そのものが嫌いでしたから、過去のブログでも白人に対しての憎悪のブログが多かったように思います。

しかし昨年のトランプ新大統領が選出されたことで、考え方を改めてみようと思うようになったのです。

日本は、米国に原子爆弾を二度も投下され、そして大規模空襲により多くの国民の生命を奪われた事実というものを、決して忘れてはいけないわけではありますが、戦前戦後の米国というのは、これまでずっと世界秩序の安定のために、若い兵隊さんたちがその生命を犠牲にしてきたという事実も、現代人なら忘れてはいけないと思うのであります。

そして戦前に至っては、日本と米国は、共にヨーロッパ戦線に巻き込まれ、本来戦う相手ではないもの同士が争ってしまった・・・。

そう考えるようにもなりました。


当時、国際連盟でも主要な立場であった米国政府は、日本を敵国と判断するやいなや、ABCD包囲網という経済制裁を企て、日米戦争がはじまりまってしまい、わが国だけでなく、米国自身も多くの若い兵隊さんの生命が犠牲となりました。

結果としてわが国は戦争に敗れ、米国の占領下に置かれてしまい、軍は解体され、憲法や教育方針も見直されされてしまい、永きにわたる伝統や習慣などが尽く否定されてしまうのです。

その後の米国は、朝鮮戦争やベトナム戦争へと突き進み、若い兵隊さんたちの生命が次々と失われていきました。しかし日本は、戦後の高度経済成長の流れに乗り、世界情勢などそっちのけの拝金主義、個人主義が蔓延ってしまい、先の戦争の傷跡というものも忘れ去られようとしていたのです。

米国のヒッピーハッピーに酔いしれ、戦地へ向う兵隊さんのことなど考えもしないで・・・。


オバマ氏は穏健な人格でした。その人格というのは、小さな集団組織の指導者としては相応しいのではありましょうが、超大国の指導者としては失格でした。

その理由としては、経済・軍事共に急成長を見せた支那中共の台頭を許し、ロシア・プーチン大統領に中東での覇権を許してしまうことになったからです。

そして、核廃絶や人道支援や弱者救済というものに、重きを置いた政策を掲げた結果として、北朝鮮という新たな核保有国を生み出し、ISという巨大なテロ国家をも生み出してしまいました。さらには多くの難民を生み出してしまい、まさに世界を混乱の渦に巻き込んだわけです。

しかしながら、オバマ氏ひとりが世界を混乱に巻き込んだわけではありません。その後方支援にいたのが国連であり、フェミニストであり、共産主義者でありました。

おそらくオバマ氏というのは、当初からのフェミニストでも共産主義者でもなかったはずだと思います。純粋に平和を愛し、国を愛する人物だったのではないだろうかと思うものであり、その人格云々を否定するものではありません。

ですが半数以上の米国国民は、昨年の大統領選で、オバマ氏とは正反対ともいえるトランプ氏を新大統領として迎え入れました。

まさに強い米国の復活を願ってであります。

利権に囚われることなく、ダメなものはダメ!良いものは良い!とはっきり言えるトランプ氏の言動というのは、それまで利権に寄り添い、私利私欲の限りを尽くしてきたものたちにとってみれば、まさに脅威であったことでしょうから、あらゆる手段を駆使し、トランプ氏を批判しようと企てるのです。

翻りまして、ノーベル平和賞なるものを、大統領就任まもなく受賞することになったオバマ氏ではありましたが、もはやこの時点で、利権団体などに手足を縛られた状態に陥り、まさに傀儡政権と化してしまい、世界を混乱の渦へと導いてしまった・・・、そう断言してもおかしくないと思うのです。

平和や自由や平等という、人類にとってかけがえのないものを政治利用し、私利私欲の限りを尽くそうとするものたちの巣窟ともいえます現在の「国連」。

そして、国境なき○○などと連携し、国家そのものを否定するような行き過ぎたグローバリストたちの存在というものを忘れてはいけません。


そもそもわが国はというと、「国連」そのものに対して疑念を抱く国民が多かったわけでありますから、民主党政権下での東日本大震災や支那中共による尖閣問題、さらには慰安婦問題や竹島での領土問題などで、多くの国民がさらに危機意識を抱くようになり、真実を追及するようになりました。

そして世界の中でのわが国の置かれている立場はというものが、まさに "異状" であるという確信と、それに合わせ国内外における反日勢力に対する危機意識、憲法改正や安全保障の強化などなど、より一層考える国民が多くなってきました。


その他海外を見てみますと、フィリピン・ドゥテルテ大統領のような先進国以外の指導者が、国連や先進国に対して牙を向く姿というのは、「弱者やからって馬鹿にすんなよ!」と訴えているようにも聞こえ、さすがにそれ以上ドゥテルテ大統領を批難しなくなったように思えます。

フィリピン以外においても、英国のEU離脱や、ロシアのクリミア政策など。


こうした近年の世界情勢の変化というのは、国連そのものがまさに巨大な利権組織であるために、真の世界秩序の安定など期待できるはずもないということの表れでありましょう。

世界秩序の安定よりも、まずは国家秩序の安定を優先することで、多くの国民の幸福度は増すということでありますし、そして、日本はじめ米国や多くの国々が、経済連携を結んでいくことがなにより重要だと思います。

そのためには中東情勢や東アジア情勢の不安となる本質というものを払拭し、安定した国際機関のもとに、世界の人々が心穏やかに過ごしていけることを切に願います。


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