和貴の『 以 和 為 貴 』

右翼と保守の違い・・・

この日本に生まれ、日本を嫌いな日本人がいるとは考えにくいものです。
左翼だって日本が好きです。右翼だって、保守だって・・・。

私も若い頃は、オリンピックやワールドカップやWBCを観戦しては、日本を応援していました。

みんな日本が好きなんですよね〓


しかし、左翼や右翼や保守という枠組みの中で、同じ日本人同士が対立する光景をよく見かけます。

テレビ番組の中でも、日本人同士が対立するのを面白おかしく放送しているテレビ局もあります。

政治もそうですね。現在、保守政党と左翼政党との対立が、いつも国会を賑わしております。(民主党(旧社民党)や公明党は中道だと言い、言動は大人しいものですが、本質は左翼です。)

今回は戦後における保守と右翼と左翼(←オマケ)の違いについて、自分なりに考えお話させて頂きたいと思います。


1、歴史背景の違い

右翼と保守との違いの中で、一番のポイントだと思いますのが、重要視する歴史背景の違いです。

そして最大の分岐点とも言えるのが、昭和20年のポツダム宣言受諾による戦争の終結であります。

終戦間近のわが国は、米国の爆撃などで焦土と化しており、衣食住もままならない状況であり、まさに大混乱に陥っておりました。そんな大混乱のさなか、GHQ主導の下、日本の仕組みは悉く変革させられていくことになります。

その後、わが国は奇跡的な早さで戦後復興を成し遂げ、戦後19年目には東京でオリンピックが開催されるまでに至り、新幹線の開通や大阪万博など、敗戦後の日本経済の発展は凄まじいものでした。

こうしたわが国の奇跡的な発展により、米国

との安保条約(軍事同盟)の強化を狙い、昭和35年に安倍首相の祖父である岸信介元首相が、安保改正を国会で採決したことへとつながり、一層わが国の米国追随路線が顕著となっていくことになったのです。

そうした米国追随路線を快く思わなかったのが、自主憲法の制定、自国領土の返還などを掲げる右翼勢力でありましたが、この頃からその勢力が拡大していくことなり、任侠団体がその一翼を担うようになりますが、戦後復興に酔いしれた多くの国民の支持を得ることは叶わず、自民党による米国追随路線は留まることがありませんでした。

そんな自民党の勢いは、さらに昭和45年の安保闘争を引き起こすことになり、安保条約(軍事同盟)による反戦反米を掲げる旧社会党や共産党たちは、戦後教育の学生たちを煽り、新左翼として自民党と対立させます。しかし結果として新左翼の暴力的な振る舞いは、自民党に有利に働くことになり、またしても米国追随路線からの脱却は叶わなかったのであります。 しかしながら、2年後の昭和47年、沖縄が返還されることになったのですから、何が良くて何が悪かったのか、当時わが国の歴史を振り返ってみれば、安易にその答えなど出せなかったように思います。

ただ右翼も保守も左翼も、日本を想う気持ちは同じであります。状況を打破するためには何が最善なのか?この判断を間違えないよう、私たち国民は政治や歴史に感心を持つことが大切であります。

(※ひとことだけ付け加えますと、話の中で出てまいります新左翼と呼ばれる者たちではありますが、一歩間違えれば、沖縄が日本に返還されなかったのかも知れません。理由も分からず闇雲に暴力で訴える行為は絶対に許せません。そして、現在の左翼の中枢を担っていますのが、この新左翼の連中であると認識しておかなければなりません。)


2、憲法九条の問題

まずは憲法九条の条文を紹介します。

第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


この条文だけで憲法云々語るのは甚だ間違いであると思いますし、わが国の永きに渡る歴史、そしてまだまだ先の読めない世界情勢を踏まえて考えなければならないと思います。

しかしながら、この条文に従えば、何も難しいことは書いてはいません。『戦争の放棄』なのです。攻められようが何をされようが、絶対に戦わってはならないのです。ただそれだけのことだと思うのでありますがどうなんでしょうか?


まずは右翼の立場で考えてみましょう。
九条に限らず現行憲法の破棄、自主憲法の制定及び明治憲法の復権を掲げています。(筆者も近年までその考え方でした。)
他国との外交摩擦を回避し、国益と安全保障を確保するためには、自国の軍隊を編成し、強力な兵器を所持することが大事だと言うわけです。

次に保守の立場です。
現行憲法は維持しつつも、軍事同盟国と共に世界平和、世界秩序のために九条を改正し、軍隊を編成します。尚且つ保守政党である自民党の綱領に従います。

そしてオマケとしまして、左翼の立場です。
現行憲法を維持し、九条改正などの憲法改正には反対の姿勢です。
あらゆる国々と手を結び、世界平和、世界秩序のために市民レベルでの貢献に尽くさねばなりません。
そして個人の意思を尊重し、貢献の対象国及び目的に関してそれを干渉してはなりません。


※私は左翼とか保守とか右翼とか、あまり興味がありません。ただこの国の現状を考えますと、こうした思想信条の違いから、新たな闘争が芽生えようとしてることに、一抹の不安が込み上げてくるのです。


政治の中にあって、これだけ思想信条の違うものが議論していても、善い政治が出来るはずもありません。何を以て日本人がひとつになるべきなのか、それを憲法上に明記しない限りは、この国の未来が手に取るように見えてまいります。


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