【暴動】 西側メディアが報じない真実の香港
■ 組織化されていく暴徒たち
個人的見解ではあるが、今回の香港デモにおける暴動は、『極めて悪質』なことである。2014年に起きたウクライナにおける騒乱(=完全にテロ)ほどではなくとも、香港デモと同時期に発生したフランスでの暴動などとを比較しても、先進的な民主国家(又は自治体)における暴動では、極めて悪質という他ない。
左がウクライナ暴動 右がフランス暴動 (ウィキペディアより)
警官隊に対して、投石や何かしら物を投げる行為(=違法)は、暴動ならば止む無しの部分もあるわけだが、香港デモにおける暴徒らの手にした物は、火炎瓶やボーガンといった、極めて殺傷能力の高い物が用いられることが多かったのではないか。
少なくともフランスのデモの時は、火炎瓶はごく稀に使用されていたようだが、ボーガンなどの危険物を手にした者は皆無だったといえる。
香港市民たちは、「〔暴動について〕現在の暴力は、人々が受け入れらえる限界を超えています。」「私は香港で生まれ数十年暮らしてきましたが、こんな混乱は初めてです。」「今後は今日から、我々の香港警察に、より強力な手段で対処してほしい。でなければ香港に未来はありません。」と、シナ系メディアに訴えている。
なによりも、こうした市民の声というものが、シナ中共スパイのものであるとか関係なく、香港における暴徒らの振る舞いについていえば、悪質だったことは疑いの余地などない。
7月20日、香港警察は香港市内にある工場を抜き打ち検査し、1kgを超えるTATP爆薬(=過酸化アセトン )を発見した。
この爆薬は、1gで指先を吹き飛ばし、2~3gで手足を断ち切り、1kgあれば自動車や家屋を容易に吹き飛ばす。この爆薬は過去のテロにも用いられており、ウィキペディアによれば、2005年のロンドン同時爆破事件、2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件、2016年3月22日のブリュッセル連続テロ事件などでも使用されている、とある。さらに、〔日本〕国内では2016年12月22日に自宅にて57グラムの過酸化アセトンを製造、2018年3月19日に名東区内の公園でこれを所持するなどした疑いにより、名古屋市内の19歳の大学生が2018年8月20日に爆発物取締罰則違反(製造、所持)などの容疑で逮捕されている 。(尚、2017年のマンチェスター・テロ襲撃事件でも使用されている)
11月29日に香港警察が発表した統計によれば、暴徒らが立て篭もったとされる香港理工大学からは、ガソリン爆弾3989点が発見され、香港中文大学では4000本の火炎瓶と、それ以外の大学で発見されたものとを合わせると1万本を超えていた。警察は香港理工大学で1339点の爆発物と、601点の腐食性液体、573点の武器類を発見した、とシナ系メディアは伝えている。
さらに12月8日、香港警察は、デモが始まってから初めて拳銃が押収されたことを発表。「我々は9ミリ口径のセミオート拳銃を発見しました。警察の軍事機器専門家の鑑定によれば、良好な射撃能力があります。弾倉5個も発見し、うち3個は完全充填されていました。発見された銃弾は計105発で、いずれも良好な状態でした。」
今回のデモというより暴動で使用されたものは、大量の雨傘、大量の防護メガネ、その他には、目くらまし用のレーダー、鉄球、ボーガン、火炎瓶、爆薬、殺傷性のある銃器など、平和的デモの範囲をはるかに逸脱している。
そしてなによりも、デモが長引くにつれ、暴徒たちがより戦略的・戦術的になってきている、ということである。
いわゆる暴徒とは、騒乱に紛れて略奪や強奪を行う者たちのことを指すわけだが、香港デモにおける暴徒たちは戦略的に、且つ、戦術的に破壊工作を実現するために、役割分担や武器使用の訓練なども行っており、そうしたことを踏まえ考えてみると、まさにテロリストと呼ぶに相応しいのではないか。
しかし、西側メディアは決して彼ら暴徒を、 "テロリスト" とは呼ばないし、 "暴徒" とも呼ばない。あくまでも "デモ隊" なのだ。
BBCニュース 2019年11月20日
香港デモ隊、立てこもった大学構内の様子は 残るは数十人
ニューズウィーク 2019年11月12日
香港デモ隊と警察がもう暴力を止められない理由
ブルームバーグ
香港警察に圧倒されたデモ隊、中国の統制強化に反発し「独立」唱える
AFP通信 2019年11月14日
香港デモ隊、弓矢で警察に対抗 市内まひ4日目
ウォールストリートジャーナル
香港デモ隊に広がる監視の恐怖、「身元隠し」で団結
つづく・・・