【暴動】 西側メディアが報じない真実の香港
まず、本題に入る前に私の想いを少しだけ綴ろうかなと思う。現在の私個人(夫婦共に)は民主国家であれ独裁国家であれ、どちらの政治体制であっても対応できるものと自負している。しかし、ひとつだけ条件がある。その条件とは、その国家の政〔まつりごと〕に携わる者(指導者や為政者や公職者)が、 "君子" であること。君子とはつまり、個人の利益よりも民全体の利益を第一に考えることである。
■ 香港を覆う二種類の黒い恐怖
2019年に香港で起こったデモ(=騒乱)は、日を増すごとに過激さを帯び、暴徒と化した若者たちは公的な建造物を次々に破壊し、さらには意見の違う人を殴る蹴るの暴力行為に及び、デモに参加した一般市民からも批判の声が出るようになる。
しかし、そうした状況を西側メディアは報じることもなく、暴徒化した若者たちを "デモ隊" と呼びながら擁護し続け、治安を守ろうとする警官隊を、「中共政府の統制下」として扱い、世界中の世論を偏った方向へと誘導するのである。
独シラー研究所のシュテファン・オッセンコプ氏は、「西側メディアは歪曲報道が多いです。香港問題の扱いではダブルスタンダードがあり、抗議側を一方的に支持しているのは明らかです。」と。
さらに、英国学者のジョン・ロス氏は、「香港では、警察が催涙ガスや銃器を手にした際、本当にそれを使うという意味ではなく、現場から立ち去るように、と伝えたいだけです。しかし、世論は炎上しました。これは完全に虚偽です。」と、シナ系メディアで訴えている。
香港市民もまた、「香港の一部メディアや記者、放送局が一日中、香港警察を悪役に仕立て、暴徒を美化しています。彼らが口にしている民主、自由、公平、公正は自身に対して言う言葉のようで、他人については重んじていない。これはダブルスタンダードです。」と、同じくシナ系メディアで訴えている。
BBCは2019年10月1日付の記事の中で、警察官が暴徒に対して発砲する様子だけをとらえて報道。暴徒(=曾志建氏)は右手に鉄パイプらしき凶器を所持しており、丸腰ではないことが窺える。しかも、重傷を負った暴徒を放置することもなく、周辺にいた警察官が駆け寄り、迅速に応急処置を施し、病院で緊急手術を受け、一命を取り留めている。
しかし、仲間であるはずの他の暴徒たちは、そそくさと逃亡を企て、中には警察官に対して火炎瓶を投げつける者まであり、重傷を負った暴徒を救う気配すら感じられない。
香港「警察通例」
第29条 「武力と銃器の使用」
警察官は下記の状況があれば発砲してよいと定めている
1.警察官本人を含め、いかなる者であれ、生命の危険または負傷することを防ぐ場合
2.何者かが重大な暴力犯罪を行い、拘束すべきと信じる理由がある場合。または、重大な暴力犯罪の嫌疑ある者が拘束を拒んだ場合
3.騒乱と暴動の鎮圧
つづいては、BBCニュースとAFPの記事から一部抜粋したものだが、明らかなフェイクニュースである。
香港の警察官、デモ参加者に銃向ける
BBCニュース 2019/07/31 5:30:00
==================================
香港・葵青区の警察署前で、デモ隊に銃の照準を合わせる警察官
(左、2019年7月30日撮影)
香港、暴動罪でのデモ参加者起訴で緊張高まる
【8月1日 AFP】 この際、物を投げつけられた警官1人がデモ隊にショットガンを向ける様子が映像に捉えられ、テレビで放映された。
真相はこうである。
同年7月28日、香港市内の数か所で違法なデモと集会が行われた。警察は逮捕した49人中44人に暴動罪が適用された。一部容疑者が葵涌(クワイチョン)警察署に勾留されると、違法集会の参加者は、「葵涌警察署を包囲する」と言い出した。
⇓ ⇓
署からの命令を受け、香港警務局機動部隊の劉沢基主任巡査部長と同僚は、30日の午前7時に署の警備の配置についた。
⇓ ⇓
同じ日の午後6時、違法集会に参加した2000人余りが葵涌警察署を包囲した。
⇓ ⇓
彼と同僚は、建物内で外の状況を注視していた。
⇓ ⇓
午後11時に彼らは、男性が暴徒に殴られ意識不明になるのを発見し、臨時チームを組んで男性の救出に向かったが、救出の過程で彼はチームから逸れてしまった。彼は地面に倒され暴徒に殴られていた。
彼は暴徒らに暴行を受けている間にヘルメットが振り落とされていた。
劉巡査部長はシナ系メディアの取材の中で、「〔暴徒が〕足で私の頭部を蹴り、木の棒や鉄の棒で私を殴りました。力の限りです。私は気を失いかけたのですが、誰かが私の銃を奪おうとしているのに気付きました。私は力を振り絞って、銃を自分の体に引き寄せました。」
その後、彼は同僚らに助けられ立ち上がり、銃を構えたのだったが、彼は殺傷能力の高い拳銃は構えず、ゴム弾銃(記事ではショットガンとあるが…)を構えたのである。
「この銃(=拳銃)はあまりに危険で、人を殺す恐れがあります。人を負傷させることは望みません。今考えれば彼ら(=暴徒)は、我々が彼らを大切にしていることが、全く分からないのです。彼らの行動から、彼らは我々警察官を、人とは全く思っていないことが分かりました。」
「私が負傷してから現在に至るまで、私を取材した香港メディアは一社もありません。彼ら(=メディア)は私が何をしていたか知っています。私に真相をはっきりさせる機会を与えたくないのです。香港メディアは我々について、白と黒を逆に語っています。メディアは一様に事実を曲げて、我々を "黒い警察官" と呼ぶのです。」
劉沢基主任巡査部長
ジョン・ロス氏は、「彼らが最も多く使う歪曲のテクニックは、ある方面の影響をわざと誇張し、公正さやバランスに欠けた報道をすることです。これはフェイクニュースです。」と訴え、シナ系メディアは、「香港を覆う黒い恐怖には二種類あり、ひとつは目で見える生命・財産への暴行で、もうひとつは、力を用いずに人を惑わせる "デマ" である」として、暴力を好む者たちと、西側メディアを強く批判している。
つづく・・・