和貴の『 以 和 為 貴 』

福岡の高校男子生徒が逮捕され・・・

福岡の男子生徒を逮捕 講師への傷害容疑
(毎日新聞 2017年9月29日 20時52分)

福岡市東区の私立高1年の男子生徒(16)が授業中に男性講師(23)を暴行する様子を撮影した動画がインターネット上に投稿され、同校の校長が29日、記者会見して暴行の事実関係を認めた。男性講師は背中に軽傷を負っており、福岡・東署は同日、男子生徒を傷害容疑で逮捕した。

逮捕容疑は28日午後3時~3時35分ごろ、同校の教室で男性講師を蹴るなどして背部打撲などの軽傷を負わせたとしている。容疑を認めているという。

動画は43秒で、男子生徒1人が教壇に立つ男性講師の背中や足を数回蹴った後、背中を拳で殴って胸ぐらをつかむ様子などが映っている。男性講師は男子生徒を制止したが、他の生徒たちからは笑い声が上がっていた。

同校によると、男子生徒は28日午後の社会科の授業中、授業で使う予定のないタブレット端末を利用したことを男性講師から注意されて激高。動画は教室にいた。

別の生徒が撮影し、同日中に無料通信アプリ「LINE(ライン)」に投稿して知人らで共有された。このうち別の高校の生徒がツイッター上に投稿して拡散し、これを見た人から通報を受けた同署が29日未明に同校に連絡して発覚した。男子生徒は同日、登校しなかったという。

校長は「世間を騒がせて申し訳ない。道徳教育などを徹底し再発防止に努めたい」と話した。【柿崎誠】



【 所 感 】

世間では、安部総理による突然の衆議院解散でざわついている真っ只中、ふとこのニュースが目につき、あまりに嘆かわしい案件とも想い、筆者なりに考えをまとめてみることにしました。

まずは問題を起こし逮捕されてしまった少年や、その周辺にいてた生徒たちの態度でありますが、注意されたことに対して、改めることもなく教師に暴力をはたらき、その暴力行為を見て他の生徒(一部だけでしょうが)たちが笑う・・・。

そしてなによりその場面を撮影し、なにを思ったのか?公の場へと動画を投稿する・・・。

なぜこのようなことがわが国の教育現場のなかで平然と行われるのでありましょうか。

まず、注意されたならば素直に「すみませんでした。」と言って自戒すればいいだけのことであり、授業を妨害し他の生徒たちの迷惑にならないよう心掛けることが、真の学ぶ姿勢とも思われるのですが、ところが注意をされた教師に対して暴力行為をはたらき、そして授業を妨害されているにもかかわず、この少年の暴力行為を見て笑う他の生徒がいてるというのですから、筆者としては空いた口が一行に塞がらないわけであります。

ですが、こうした場面は、当該問題を起こした少年の話だけではでありませんね。

過去、筆者が通った学校内でもありましたし、またこども教育の現場だけでなく、大人社会においてもよくある話だとも思われますから、今回のように未成年である少年の実名だとか学校名だとかを晒け出し、「個」を大バッシングをするのはいかがなものかとも考えるのです。

こうした個人攻撃などは、問題の本質に目をそらしているだけで、本当の意味での解決にはならないわけであり、考えるに、「個」だけを責めるのではなく、「全」を責めることでこうした社会問題の解決策も見えてくると思います。

では「全」とは何なのか、といえば、やはりこの国におけるこどもたちの社会環境でありましょう。

国家、地域、家族、友人などがそれにあたります。

まず国家・地域の責任としては、こどもたちが健やかに育ち、未来に有望となるであろう人材育成というものに励まなければなりません。行政や政治に携わる方々は勿論のことでありましょうが、地域社会においても、われわれ自身が大人としての責任を果たす努力をしなければなりません。

そして、家族・友人の責任としては、国家や地域が目指す社会に適用すべき人材育成に励まなければなりません。そのためには幼少のころから家族のつながりや友人とのつながりの中で、善悪というものを見極める能力をひとりひとりに身に着けさせなければなりません。それが養うかどうかは、親の責任(=しつけや道徳)が最も重要なことでありましょうが、さらには友の責任(=助け合いや信頼関係)もまた深く係わってくると思います。

今回こうした考えのなかにあって、「全」における社会責任を放棄するということは、当該問題のような案件を野放しにすることと同等だと思います。

もしも教育費無償化ともなれば、国家や地域の責任放棄は免れませんから、まさに「個人責任」の押しつけともいうことにも繋がり、「法の絶対支配」という状況に追い込まれるのやもしれませんね。

こうした無責任社会や法の絶対支配社会というのは、まさに国家存亡の危機だと筆者は考えており、北朝鮮情勢よりもさらに深刻な問題だと思います。

最後に学校側や保護者の対応としてではありますが、今回の当該問題の舞台ともいうべき某私立高等学校側の責任という意味において、ひと言申し上げておきたいと思います。

今回舞台となった高校のことを少し調べさせていただきました。

その中で、この高校が掲げる理念や教育方針などをご紹介させていただきます。

理念:知・徳・体の調和のとれた教育により社会に貢献する人物の育成
校訓:誠実・忍耐・努力
実践:◎5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の習慣を身につける
   ◎「KANDO」の実践
      … K(感謝)・A(挨拶)・N(忍耐)・D(努力)・O(思いやり)


本当に素晴らしい理念・教育方針でありますから、ここに従事される先生方や学校を支える学校関係者の方々、そして生徒さんやその親御さんたちには、是非ともこの理念や信念に添った対応ならびに教育や学びに専念していただきものであります。



【 ご訪問、有難うございました。 】


↓↓モチベーション維持にご協力お願い致します。m(_ _)m

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「教育」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事