和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:為政第二 〔24〕 義を見みて為さざるは、勇 無きなり


論語を現代語訳してみました。



為政 第二

《原文》
子曰、非其鬼而祭之、諂也。見義不爲、無勇也。

《翻訳》
子 曰
〔のたま〕わく、其〔そ〕の鬼〔き〕に非〔あら〕ずして之〔これ〕を祭〔まつ〕るは、諂〔へつら〕うなり。義〔ぎ〕を見みて為〔な〕さざるは、勇〔ゆう〕 無〔な〕きなり。




《現代語訳》


孔先生はまた、次のように仰られました。


王朝が乱れた本質的な原因は、先祖に対する敬いの心が失われてしまい、いかに御霊〔みたま〕を祭ったとしても、単なる見せかけだけのものに陥ってしまったことだ。

また、人の義(ただしさ)を見て賞賛〔しょうさん〕はしても、実際に行おうとはしなかったこと。

結果、不義〔ふぎ〕を蔓延〔まんえん〕させてしまい、大義〔たいぎ〕を述べる勇〔いさ〕ましささえも消え失せてしまったのだよ、と。








為政 第二 おわり





※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考にしているが、決して両先生を否定するものではない
※ 画像は、魅力的なフリー画像『Pixabay』さんより


↓↓モチベーション維持にご協力お願い致します。m(_ _)m

コメント一覧

yusuke1012
カワムラさん、有難うございます。
この度、自分なりですが論語を現代語訳していくうちに、己自身の不甲斐なさを改めて痛感させられる思いです。

また、カワムラさんの仰られる、『仏様のおしえ』
楽しみにしていますね(*´з`)
honngou2_2007
ps 確信×=核心〇
honngou2_2007
義を見てせざるは勇無きなり・・・
当に確信をついた言葉です。
やっぱ 論語は現代人への戒めであり 心の在り方だと思いますね。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「現代語訳:為政」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事