和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:155日目 子貢 友を問う


子貢 友を問う


「子貢 友を問う。子 曰(のたま)わく、忠告して之を善道〔導〕し、可(き)かれざれば則(すなわ)ち止(や)む。自ら辱(はずかし)めらるること毋(なか)れ、と。」


■その意味は?

子貢が友人との人間関係について尋ね、孔子(先生)が答えられた。
『〔友人が善なら問題はないのだが、もし悪に傾くならば〕まごころを尽して告げ、善いほうへと勧めよう。にもかかわらず、従わないときは、もうなにもするな。〔それ以上のことをして、かえって〕誤解され、恥をかいてはならない。』と。

(加地伸行全訳注「論語」より)


■感想

できることならば、何事においても、煩わしいことや苦しいことは避けて通りたいものではあるが、近年では、「百聞は一見に過ぎず…」という言葉ばかりが先行し、友人や両親などの忠告を軽視する傾向にある。いま一度、友人や両親の言葉というものを思い浮かべてみよう。


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