戦後文明の真の功労者

ボタンひとつで明かりが灯り、お湯が沸き、金さえ払えばどこだってひとっ飛び。そんな技術や科学を発明した人ってすごいと思う。

けれど実際に道路・ダム・橋脚・電気・水道・鉄道・隧道といった工事に携わったひとたちって、本当はもっとすごいんじゃないのかな。

　
この国のために、大切な人のために、その生命を賭して飛び立っていった英霊のように・・・


本当はもっと感謝してあげなきゃならないんじゃないのかな。


いまじゃ～真っ黒い顔してさ、その手も苦労を重ねてきたせいか、真っ黒け・・・

機械なんてものがほとんど発達していなかったころより、ひたすら人力なんやもんね。それやのに帰る故郷もなく、身寄りもなく、ほんで死んじまったら無縁仏になっちまう・・・

　
水害で田畑が荒れりゃ～野良仕事に励み、一段落すれば道づくりに励む。

　
いちいち政府に仕事を求めなくても、いくらでも仕事なんぞはあったはず。

けれど、インフラ整備も進んじゃえば仕事はなくなって当たり前。


野良仕事？そんなの「３Ｋ」だといって馬鹿にされちゃったね。

生活保護？そんなのはアテにはしていなかったけど、「出て行け！」といわれれば、でていかにゃ～ならん・・・。


戦後文明の真の功労者に対して、やっぱり俺ら戦争を知らない世代はもっと感謝すべきだと思うなぁぁ。


いま使っている電気も水もガスも道路も電車も、なくちゃ～生きていけないんやからね、所詮、俺たち現代人は・・・