和貴の『 以 和 為 貴 』

君が代のお話

 君が代は 千代に八千代に 

   さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで



ゆぅすけです。
今回は、現代日本人ならば誰もが歌ったことのある、わが国の国歌であります、「君が代」についてお話ししたいと思います。

歌詞の由来

この歌詞の由来は古く、いまから1200年もの昔(平安時代の初期)に編纂されました『古今和歌集』の「読み人知らず」の歌に由来し、当初、「我が君は 千代に八千代に・・・」と始まる歌でありましたが、民衆の間に歌い継がれていくうち、鎌倉時代の初期までには「君が代は」という現在の歌詞に変わっていました。その後、江戸時代には浄瑠璃などでも歌われ、舟歌や盆踊りの祝い歌としても歌われるようになっていました。その頃の「君が代」は、現代のような公式の場でのみ歌われるようなものではなく、家族繁栄や商売繁盛などを祈願する歌として歌われ続けてきたのでは?と考えています。

さらに時代は明治期となり、わが国もいよいよ近代国家への道を歩むことになると同時に、国歌を制定する必要が生じるようになります。明治2年、イギリス公使館護衛隊歩兵大隊の軍楽隊長ジョン・ウィリアム・フェントンの勧めにより、薩摩藩歩兵隊長であった大山厳らは、庶民に広く親しまれてきた「君が代」こそ国歌にふさわしいものとして選び、フェントンに作曲を依頼しますが、西洋的な旋律では歌詞にあわず、宮内省の林広守らにより、わが国古来の雅楽の旋法にのっとって作曲され、現在の国歌が出来上がったのです。

こうしてわが国の国歌として「君が代」が制定されたわけではありますが、古今和歌集の編纂から1200年もの永きに渡り歌い継がれ、現代でもなお歌われ続けているということは、まさに驚くべきことであります。そして、「君が代」の本当の意味とういうのは、日本という国がどのような国家であったのか?そして今後どうあるべきなのか?そうしたことをきちんと弁えた者のみが理解出来るという、世界的にみても、これほど摩訶不思議な国歌は存在しません。それを裏付けるかのように、内閣府のホームページを見ても「君が代」の歌詞についての意味は表されておりません。


内閣総理大臣の談話(平成11年8月9日)

本日、「国旗及び国歌に関する法律」が成立いたしました。
我が国の国旗である「日章旗」と国歌である「君が代」は、いずれも長い歴史を有しており、既に慣習法として定着していたものでありますが、21世紀を目前にして、今回、成文法でその根拠が明確に規定されたことは、誠に意義深いものがあります。
国旗と国歌は、いずれの国でも、国家の象徴として大切に扱われているものであり、国家にとって、なくてはならないものであります。また、国旗と国歌は、国民の間に定着することを通じ、国民のアイデンティティーの証として重要な役割を果たしているものと考えております。
今回の法制化は、国旗と国歌に関し、国民の皆様方に新たに義務を課すものではありませんが、本法律の成立を契機として、国民の皆様方が、「日章旗」の歴史や「君が代」の由来、歌詞などについて、より理解を深めていただくことを願っております。
 また、法制化に伴い、学校教育においても国旗と国歌に対する正しい理解が促進されるものと考えております。我が国のみならず他国の国旗と国歌についても尊重する教育が適切に行われることを通じて、次代を担う子どもたちが、国際社会で必要とされるマナーを身につけ、尊敬される日本人として成長することを期待いたしております。

 


歌詞の意味を考える

世間では「君が代」の歌詞の意味を巡り、あらゆる議論がなされてはおるようですが、ひとりひとりがその意味を深く考え、答えを導き出せば良いだけのことであります。子を持つ親であるならば、考えることは当然の義務でありましょう。そして、学校教育に携わる者も然りであり、公職に就く者も然りであります。


和を最も重んじられる天皇陛下を中心に、日本だけでなく世界中の人々が、未来永劫の平和と繁栄を成就出来ますように・・・。

私なりの「君が代」の歌詞に対する考え方であります。


いや~、本当に日本という国は奥が深いですね。


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