相模原市内の障害者施設で起こった殺人事件で入所者19人が殺されてしまった事件について、「戦後最悪の殺人事件」だと評する人もいる。
それは、犯人が被害者に対して直接的なかたちで死に至らしめた事件としての評価であろう。
であるならば、「戦後最悪の直接的殺人事件」という方がシックリする。
殺人は、直接的であろうと間接的であろうと、罪は同じである。ただ、間接的殺人というのは証拠が隠蔽されやすいために、警察や検察も犯人を捕まえることは容易でない。
しかも世論自体が、間接的な殺人に関しては比較的寛容な一面を有していることもあり、警察や検察が本格的な捜査をしない一因にもなり得ているのではないだろうか。
今回、犯行に及んだ植松聖という男は、自身のその手で障害者ばかり19人をナイフで死に至らしめたということは、残虐非道といえばまさにその通りである。
しかしながら、わが国ではこれまでもっと残額非道なことが行われてきた。
多くの国民に偽の情報を垂れ流し、一部のものの利益のためだけに国政を牛耳り、その偏った政策や法律で多くの日本人に対して死に苦を追わせてきたこと、これに勝る残虐非道は有り得ないのである。
戦後の日本社会、とりわけバブル期以降の日本社会は残虐非道が蔓延ってしまった。小泉純一郎・竹中平蔵が推し進めた規制改革、そして民主党政権時の菅直人の福島原発への対応など、多くの国民はいまだその後遺症に悩まされ続けているのではないか。
それでも多くの日本人は、わずかな幸福を求め愚痴も吐かずに頑張っている。しかしなかには、植松聖という人間も出てこよう。この男だけではない。大阪池田市で児童ばかり8人を殺してしまった宅間守、秋葉原で7人を殺してしまった加藤智大などなど、数えればキリがない。
こうした残虐非道なものたちを擁護するつもりはないが、しかし、戦後の日本社会が辿ってきた道の上にこうした者たちが現れたのではないだろうか。
失われなくても済んだ多くの生命、拉致されなくても済んだ被害者とその家族たち、罵り合うこともなく平穏に交流が深められたかもしれない国家間・・・
その先のビジョンも何もないような革命や改革を望むのではなく、真に日本国民が平穏に一日一日を過ごせる社会への改善や改正を強く望むこと、そうした国民がひとりふたりと増していくことで、こうした残虐な事件が少しでも減っていくと、そのように感じる。
そして、無駄な政策や法律はとっぱらい、ほんとうに必要なものだけを残し、改善すべきは改善し、改正すべきは改正する。
民主主義は、国民の質が備わってこそ成就出来るものであり、質が備わっていなければ独裁を許し、その後、国民自身が苦しむことになる。
現在の多くの政治家は、政府内閣を堅持することが一番の使命となっている。また官僚や行政も同じことであり、財界も同じである。まさに独裁政治・独裁経済そのものであろう。そこに国民や労働者のためのものでないことはたしかなことである。そんな中、労働者の権利を重要視する共産党や旧社会党系などの支持が増すきっかけとなるは必然的ともいえよう。
しかしそれは、極左や極右といった思考へとも繋がりかなねい。
わたし自身、「こんな国、亡くなってしまえばえぇんや!」などとほざき、極左や極右へ突き進みかけた時期もあったが、鹿児島県の知覧へ行った際、自身の憐れさに気がつき、先人や先祖が命懸けで守ってきたもの、そして守ろうとしたものを簡単に亡くしてはならないと考えるようになった。
そんな中、「以和為貴」ということばを知り、和のこころを学ぶようになった。
その結果、法治国家や法の支配だけでは民主主義は成り立たず、もはや限界に達しているということを知り、ここに和のこころを基調とした徳治国家への回帰が求められているように思うに至った。
近年、世界中をみても、支那共産国は多くの国民の、共産党離れへの流れが進みつつある。支那だけでなく、米国や英国もこれまでの体質から大きく変わろうとしている。米国や英国の変化に危惧の声を上げる者もいるが、一時の利益と一部の者たちの利権を危惧してのことだろうかと疑いたくなる。
わが国も、世界で最も永く続く国家としての意地を見せるべきではないだろうか?
一度の敗戦ごときで腐る必要はなく、われわれ日本人が取り戻すべきものをきちんと取り戻していく。そして古きをたずね新しきを知るを旨とした改善・改正へと変わっていってほしいものである。
そして日本国民として、許せるものと許されないものとをきちんと区別し、「あかんもんはあかん!」「いいもんはいい!」
という人々が、大手を振って歩んでいけるようになってほしいものである。
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