和貴の『 以 和 為 貴 』

炎が静かに消える・・・


戦後六十九年が経過し、戦争を知る日本人が年々少なくなってきました。さすがに老化の衰えには勝てず、戦後のわが国の発展を支えてきた人々の炎が、静かに消えていくのはなんとも寂しい限りであります。

戦争に敗れた結果、戦前教育を受けてこられた方々は日本人としてのプライドをズタズタにされ、永く沈黙の途に閉ざされていましたが、近年の日本人の質の低下、秩序の崩壊などを見るかぎり、やはり戦前教育は間違っていなかったと強く感じるのであります。
 
確かに戦前に比べれば現在のわが国は豊かであります。食べるものに困らず、寝床に困らず、着るものに困らず、世界の国々と比較してもその差は歴然でありますが、こうした豊かさの根本を作り上げたのが戦前教育を受けてこられた人々のお陰であるということをきちんと理解しなければなりません。

戦後まもなくわが国は米国主導の下、憲法改正及び教育改革を徹底的に施されることになりました。新しい国のカタチ、そして新しい日本人を創出するためです。学校では「新しい日本人」を創出するためにと、日教組による戦後教育が施されてきたのです。
  
「新しい日本人」とは、元来日本人が最も恐れた自己中心的(個人主義)な考え方の人間であります。

しかしながら、こうした日本社会の変革を横目に見ながらも、焼土と化した日本を蘇らせるために、戦前教育を受けてこられた方々は黙々と働いてこられたのです。

そして現在、米国が創出した「新しい日本人」である団塊世代の人々が中心となり、新しい国國のカタチが形成されようとしているのです。私は丁度、団塊世代の子供世代にあたるわけでありますが・・・。

子供が親に説教するなんて何事か!と言われるのかも知れませんが、戦後を生きぬいてきた人々が命懸けで築いてきた民主主義体制をいとも容易く破壊し、社会主義や共産主義に貶めようとするは人の行為とはとても思えません。

国家国民のため、私たち子孫のために必死に働いてきた人たちを敬ずして日本に未来はないと感じてなりません。

 はっきりといいますが、貴方方団塊世代がいくら日本を良くしたい、世界を良くしたいと思っても、それは叶わないどころか、余計に世は乱れ国は乱れます。貴方方が今やらなければならないことは、きちんとした反省であります。己自身を顧みること、そしてその先にあるのが貴方方の両親や祖父母に対する感謝へと繋がっていきます。

それを否定したならば今後貴方方は、次の世代にゴミ同然の扱いをうけ、日本の歴史に不名誉な世代として後世に語り継がれることになるかもしれません。

 
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 
◇以下、GREE日記より・・・

小さな食堂に入った私は、相席となった御歳八十六歳のお爺さんと色々話することが出来た。
  
そのお爺さんは、戦前に広島県内の海軍基地に所属し整備兵だった。そして回天特攻隊員たちを見送ったそうだ。
  
私はお爺さんに訪ねた。

「俺ごとき若造がこんなことを聞くのもなんですが、お爺さんから見て今の現代人に足りないものは何ですかね?」

『戦争中にも善い悪いはあったけど、やはり教育ですね。特に現代の若い人には修身教育をもっとよく学んでほしい。』

「教育勅語ですね。」

『教育勅語知っとるんかね?』

「はい。まだまだ奥深くまでは知りませんが・・・。」

『戦争に負けて、儂らの受けた教育は失敗だったと謂われ続けてきとったが・・・、親を大切にし、家族を大切にし、友を大切にする・・・。そんな当たり前のことが出来んようになってしまった現代の若い人たちにも、修身教育の中身をもっとよく知ってほしい・・・。偉そうに言うて悪いんやけどな・・・。』

「有難う御座います。もうあと何年もすればこの国から戦争を体験された人はいなくなりますからね。だから今のうちに色々話を聞いておきたいと思いまして・・・。」

そのあとお爺さんと一緒に教育勅語を朗読してみた。

お爺さんは何十年ぶりだったらしく、所々忘れがちだったが、なんとか最後まで朗読することが出来、満面の笑顔だった。そんな名も知らぬお爺さんの想いは、言葉にこそしなかったが、何となく私の胸に響いたように感じた。


そしてお爺さんは、先に亡くなられた奥さんが眠るお墓へお参りするため、小さな食堂を、静かに出て行かれた・・・。


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コメント一覧

ゆぅすけ
椿さん:コメント有難う御座いました。

椿さんは、誠の憂國の志ですね。言葉が荒くなるのは、それだけ國を想い、先人を想うからでしょう。
現代社会の矛盾に対する苛立ち、そして椿さんの心の葛藤がよく伝わります。
感情で己の気持ちを伝えることを嫌う現代ではありますが、國を想えばこそ、大切な人を想えばこそ感情に出るは人間として当然のことであります。

貴重なご意見、本当に有難うございました。





椿
ゆぅすけさん、炎が静かに消える…とは、そういうことだったのですね。
最初は何のことだろう?と思いながら読み始めました。

毎日毎日、繰り返し報道される、殺人事件も薬物事件も
根底には「自己中心的」な考え方が横たわっているのだと、私は思っています。

だから、自分に当てはめて考え、自分はそうならないようにしよう…と思うならば、自然と先人の遺した教えや言葉に行き着きます。

戦前教育のその内容をすべて、時間をかけて學んだわけではありませんが
私も、素晴らしいものであるし、日本人に合ったものだったと、迷わず思っています。

何より自分自身が、それに励まされる時がたくさんあるのです。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

けれどこうしてネット上で、「迷わず思う。素晴らしいし、正しいと思う。」と言った途端に
そこに落ち度はないか、欠点はないか、重箱の隅をつつくような「あげ足取り」や、はたまた理論武装をした人が「いや!戦前教育にも落とし穴はある!」など言ってくる場合も多々あります。

完璧などあるわけが無いのだから
そこが私には到底納得いかないのです。

なぜ、良さを認める前に文句を言うの?
相手にも良いところがある、その上で私はこう思うのです、と発信する。こんなのあったり前のことです。

特にネット上には匿名性を良いことに、何はともかく批判だけをする方も大勢います。
そのような方がも含め、団塊の世代から今に至るまでが、まさに「新しい日本人」ですね。

インターネットの中に住む、自己中心的な人達は、そのまま現実社会、生活に居ます。
ネットと現実の境界線がいつの間にか、本当に"あいまい"になってしまったと思います。

このコメントだって「新しい日本人」に対する、つまり私自身に対する批判でもあります。
批判しても、反省もするようには心がけています。


戦前教育を受けられた世代が
受け継いできた「心の豊かな日本人」や「繊細な日本人」を

物の豊かさに埋もれた私達が、便利に慣れつくした私達が
「心は貧しいが、物はあふれる日本人」に変えてきたのではないでしょうか。

だからと言って
今になって、火打ち石で火をおこし、食べる物は全部自給自足で…という便利さとの完全決別は無理ですから
便利さの裏側にある「おごった心」や「使い方によっては凶器」になるという事実を、きちんと意識することだと、コメントをしながら思いました。

國の外交だって、一般の人だって
インターネットで会話する(便利さ)より、会って食事をした方が(昔ながらのやり方)、よほど相手に心が伝わることを、分かっている人はまだまだ多いと願いたいです。


最後に、戦前を知る世代の方々の"炎"が、時の経過と共に、消えゆくことは私も本当に寂しく思います。

途中、少々言葉荒げに激しくコメントしてしまい、失礼しました(^^;)
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