論語を現代語訳してみました。
学而 第一
《原文》
子曰、學而時習之。不亦説乎。有朋自遠方來。不亦樂乎。人不知而不慍。不亦君子乎。
《翻訳》
子〔し〕 曰〔のたま〕わく、学びて時〔つね〕に之〔これ〕を習う。亦〔また〕 説〔よろこ〕ばしからずや。朋〔とも〕 遠方〔えんぽう〕より来たり有り。亦 楽しからずや。人 知らずして慍〔いか〕らず。亦 君子〔くんし〕ならずや。
学而 第一
《現代語訳》
孔先生が、ご高齢になられてから、このように仰られました。
たとえ、不遇〔ふぐう〕なときであっても、学ぶことを心掛ける気持ちが大切なんだよ。そして、学ぶだけでなく、それをいろんなところで行い、自分のものにする。そうすれば、いずれ、素晴らしい人生を歩むことにもつながるんだよ。
また、これまで知らなかった人たちとも友人になれて、そこから深い友情が芽生えるようにもなり、いずれ、楽しい人生を送れるようにもなれるよ。
そして、学んで行〔おこな〕っていて、そのことを人が認めてくれないからといって、決して怒ったり、落ち込んだりしてはいけないよ。そうしていることで、いろんな人たちから、いずれ、認めてもらえるようになっていくんだからね、と。
〈つづく〉
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳については、同出典本と伊與田學氏の『論語 一日一言』から参考としている
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより