2018年04月27日 読売新聞
大阪市の吉村洋文市長は26日、受動喫煙対策を強化するため、国の健康増進法改正案よりも規制を厳しくする市独自の条例案を検討すると表明した。法改正案は喫煙を認める店舗の面積を「100平方メートル以下」としているが、条例案では「30平方メートル以下」とする方向だ。
吉村市長は市役所で記者団に、誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)のテーマが健康に関係していることを踏まえ、「海外に比べて規制が緩い。国際都市を目指すと言いながら、受動喫煙対策がおろそかだったら、それは違う」と指摘。今年度内にも条例案をとりまとめ、万博開催までに全面施行する考えを示した。今後、飲食業界などと検討会を設置する。受動喫煙対策では東京都が、従業員を雇っている店は面積に関係なく原則禁煙とする条例案を検討している。
【 所 感 】
いよいよわが国にも、本格的に"たばこ悪"が根付いてきたと思わせるような記事であります。
ではなぜ、たばこを吸うことがダメなのでありましょうか。
喫煙者である筆者自身が考えるに、①マナー、②匂い、③健康面、④煙、⑤依存性、⑥経済面 であります。
(他にも理由にダメという人もありましょうけど・・・。)
そして今も昔も喫煙者、非喫煙者ともに、決して「たばこは良い」と考える人もいないでしょう。
ですから総評として、「たばこは悪い」ということは、誰かが特別に言わなくでも、みんなが理解している事実ということでもあります。
ではなぜ、誰もが"たばこ悪"と考える人が多い中にあって、これまで何ら厳しく制限されることもなく今日まで至ったのでありましょうか。
筆者自身が考えるに、①勤労意欲向上、②税収増加、③かっこいい(流行) であります。
(他にも理由に考えられる人もありましょうけど・・・。)
ですが、こうした誰もが"悪"と考えられてきたことが、今日までのわが国の経済発展と文化的向上にも繋がっていることを考えたならば、闇雲に「ダメ」なんてこともいえないわけであります。そして、このことは"たばこ"に限ったことではありませんね。
あまり好きな言葉ではありませんが、よく世間様のいう「必要悪」であります。
なんにしましても、わが国の歴史上でこれほどまでに"たばこ悪"が蔓延したことはありません。
こうした傾向に筆者が懸念しますことは、どれだけ備徳者であろうと、どれだけ賢人者であろうと、「たばこを吸ってる」というだけで「その人はダメ」と人格否定する人が増加するかもしれないということであります。
この先、これまで私たちが偉人と崇めていた人(例えて有名な作家であったり)であっても、「たばこを吸ってたから」という理由だけで批判されるやもしれません。
たった一度の誤り(スキャンダル)で人生を棒に振るう人が絶えなくなってきた昨今、こうした過去の偉人たちが"たばこを吸ってた"ごときで批難されることは実に悲しいことであります。
そして、たばこを吸ってる人も吸わない人も別段、特別な存在というわけではありませんから、もし仮に自身の周辺に「たばこを吸ってる人はダメ!」だという人があれば、それは選民思想に取り憑かれていると認識したほうがよいと思います。さらには、「最近、会社や家庭内が禁煙になっちゃったから、たばこ辞めるわ」などという人がいれば、それは選民思想に取り憑かれようとしていると認識したほうがよいでしょう。
吉村だかなんだか知らない大阪市長の今回の判断ひとつ見ても、結局は「万博が~、海外が~云々・・・」 、大阪市民のためのものでないことが明らかであります。
ですから、自身の責任において吸うのか吸わないのかの判断をすることが大事でありますから、「誰々のせいでこうなったからやめるわ~(若しくは規制するわ~)」とか抜かすやつには・・・
あほかっ!!!といいたい。
兎にも角にも、こうした事例というのは世界の歴史上(とくに西洋)ではよく見受けられることであります。近年ではお隣の国がそうした事例に陥っておりますから、わが国としては間近にあって目の当たりにできるということは、まさに幸運といえます。
ですから、こうした世界の事例なども深く考慮し、たばこを吸う人、吸わない人すべてが互いに分かり合える世の中であってほしいものであります。
ちなみに筆者宅では、女房殿は非喫煙者です。(感謝、感謝・・・)
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