(TBS系 9月29日)
東京の豊洲新市場の地下水から環境基準をわずかに上回るベンゼンとヒ素が検出されたことが分かりました。
東京都が行った調査で検出されたのは、環境基準の1.4倍から1.1倍のベンゼンと、環境基準の1.9倍のヒ素で、都のモニタリング調査で環境基準を上回る結果が出たのは初めてです。
一方、都庁では豊洲新市場の問題についてプロジェクトチームの初会合が開かれました。会議では建築の専門家から新市場の地下に空間が出来ていたことは技術的に正しいという発言も出ました。
「地下空間については、非常に正しい選択であったし、東京都の技術系の役人の方の名誉にかけて正しい選択だったと思う」(1級建築士 佐藤尚巳氏)
ただ、この発言に対しては座長が「発言は慎重に」と、いさめる場面もありました。次回の会議では地下の空間を含めた施設の耐震性を再検証し、設計会社への聞き取りも行う予定です。盛り土問題の都の調査報告は、小池都知事が30日の定例会見で発表するとみられています。
〔 所 感 〕
頭の賢い人たちが集まって「あ~でもない、こ~でもない。」
こんなに人がいてて、「あかんもんはあかん!」とはっきり言える人はいてないのかしら・・・と(唖然)
挙句の果ては、「地下空間は正しい選択であった」などという始末・・・。
今どき構造物のほとんどは、配管スペースを設置するくらいは当然のことであるなどとは、筆者のような素人でもわかる話しだ。そうしたことを踏まえての土壌汚染対策を施すべきであろう。
しかし今回の調査において、地下空間内の地下水が汚染されていたということが明確になり、技術面においても問題があったということを真摯に受け止めていただきたいとは思うのだが、筆者としては、土壌汚染された土地への市場移転そのものを問ふ立場であり、これ以上地下水汚染について拘ろうとは思わない。
ただ、事はまさに重大であり、都民の信頼回復と、総工費5800億という重圧のなかで、責任逃れの詭弁だけがプロジェクトチーム内に漂っている感じがしてならない。
そんな中、船が沈没し、船内に残された多くの方々が亡くなられた某国の事故というものを、ふと思い出してしまった・・・。
■豊洲市場移転に関する過去ブログ
東京都中央卸売市場 豊洲移転について
石原慎太郎氏、豊洲市場盛り土問題について文書で謝罪
「盛り土問題」に論点すりかえ 都議会で市場長が謝罪
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