ニートになる心理的原因
何事もそうだが、ニートになる原因は様々な事柄が積み重なった結果として 、心理的にも社会的にもニートとなってしまう。 フリーターや就職活動をしているのならまだマシだが、 完全に引きこもった状態でパソコンやネット、ゲームばかりしているのなら かなり重症である。このような状態は結果であり、必ず原因や過程を 経て心も体もニートへと定着する。
最も原因として 重みがあるものとして挙げられるのは、家庭環境や親の教育方針、育児や世話の仕方によるものである。 欲しいものをあげたりして甘やかすが、過保護気味で、宿題やバイト 、夜遊びを禁止させたり、勉強や習い事を強制的にやらせようとする。 つまり操り人形かのように好き勝手にコントロールして籠に入れたペットのように育てようとする。 宿題を自分でやろうと思えば、それではだめだ。こうやるんだよ、と 親が満足するような宿題を仕上げてしまう。バイトにチャレンジしようと すれば、「アルバイトするならお金をあげるから勉強しろ」と 自発的に行動しようとしたところをブロックして自分の都合のいいように操ろうとする。
過保護で褒めておだてて大事に育てるのなら自尊心が高まって自発的に 行動するようになる。しかし実際は、行動を制限する割には、「あなたは駄目ね」「勉強できないね」 などと非難や小言を言うために、自尊心が育たず自信喪失気味に育ってしまう。 親の過保護と貶し文句が一番のニートになる原因である。 突き放した言葉を吐く割には、過保護で甘やかしているという図式である。 これは依存状態を強力にするだけの親子関係だ。 可愛い子供には旅をさせろという言葉は成長には欠かせないものだ。 子供は巣立たせなければならない。 家にいれば、働かなくても飲み食いできて生活していけるのだから、 仕事も資格の勉強も学校にも行かないで当然だろう
多少放任主義的に、 自立への道へ導いていくのが親の役割であり、親のレールに子供を乗せるだけでは 、人生がレール通りにうまく行かないどころか、脱線する確率が非常に高くなる。 「私はこんな事したくて生きているのではない」という親への反発心がほぼ確実に芽生えるのだ。 そして、自己愛が強いニートの場合は、その責任を自分で取る、 改善しようという心理を完全に放棄して、「親が悪いからこうなった」「 社会が悪いからこうなった」と責任転嫁するようになるのだ。 ニートが社会復帰するためには、このような歪んだ依存関係を親が 断ち切らなければならない。親が過保護に甘やかすから、 子供はいつまでも精神的に成長することなく、子供のようなわがままを 言う大人へとなる。
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ニートを社会復帰させる改善方法
ニートに対しては親が厳しくしつけをしなかったつけが、 大人になって回ってきているというだけの問題である。 ただ、親も子供もニートで容認できるような 金銭的に余裕があって裕福な家なら良いが、 そうでないなら、いずれ社会に出て正社員として働ければならない。 正社員でなくてもフリーターやアルバイトとしての労働でも十分だろう。 ニートの心理には「甘え」「自信の無さ」 のどちらか、あるいは両方の心理状態が必ず備わっている。 甘えに対しては親が限界まで、勘当するぐらいの覚悟を持って子供を 叱らなければ改善して社会復帰することはないだろう。 また、自信の無さが深層心理にこびりついているニートには、 とりあえず仕事や職について自信をつけてもらうしかない。 他には家庭内で、小言をや子供の悪口、愚痴を呟くのをやめることだ。 これはニートの家庭では非常に多い。
親が子供に対して 精神攻撃を地道に仕掛けているようなもので、 そのようなことを続けていれば、必ず爆発する。 悪口や貶し言葉で成長する人なんてそうそういないのだ。 人は褒められて伸びるもの。これは心理学的にも実証されている。 ピグマリオン効果と呼ばれている心理学用語がある。 教師から「君はよく勉強が出来るね」「頭がいいね」と言われた生徒は 成績が見る見るうちに伸びていくという。逆に「 君だ駄目だね」と言われれば成績が落ちていくという教育心理学である。
ニートになる人はほぼ必ず家の中で自分に対する愚痴を言われながら育っている。 だから、「自分は駄目だ」「親に面倒見てもらおう」という甘えた心理状態になって しまうのだ。自発的に何か行動をしようとしているのを、止めたり 、文句を言ったり、その積み重ねがニートを形作る。 突発的にニートになる人なんてほとんど皆無なのだ。 子供時代からどのような言葉を受けながら成長したかで、 ニートになるか、一端のお金を稼げる社会人になるのかが決定されるのである。 原因は一つだけではないので、気づいた原因から 徐々に取り除いていく努力が求められる。大分部の場合は、親の過度教育、 過干渉、 過保護が原因なのだ。
