中国の都市部や大学で、厳しいコロナ規制への抗議活動が続いている。 抗議者らは異例の象徴を掲げ、反攻の意を示している。それは「白い紙」だ。 この紙切れは、象徴であると同時に、検閲法に触れるのを避ける戦術でもある。 習近平政権は、公の場での抗議活動を全面的に排除してきた。北京の清華大学で起きた今回の大規模な抗議行動は、習政権下では前例がない。 この女性は「公権力に対する冒とくをやめよ」と叫んでいる。
上海でも「習近平は退陣しろ」の声が。 中国のソーシャルメディアは厳しく検閲されており、検閲逃れの市民との間でいたちごっことなっている。ロイターが見たチャットルームではデモ参加者は白紙の持参を求められていたが、「白紙運動」というハッシュタグは27日の朝までに中国版ツイッター「微博」でブロックされた。 2年前にも香港で、抗議者らが特定のスローガンを禁止されたため、白い紙を抗議活動に使用。ウクライナ侵攻への抗議のためモスクワでも使用されている。