エリザベス女王、骨髄腫と闘っていた 王室と親交のある伝記作家が明かす
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来月、エリザベス女王の新たな伝記『Elizabeth: An intimate portrait(原題)』が出版される。作者のジャイルズ・ブランドレスは元国会議員で王室の上級スタッフとも親しいことで有名な人物。1970年代にフィリップ王配とチャリティイベントで知り合ったのをきっかけにロイヤルファミリーとも親交があった。これまでもロイヤルファミリーに関する著作を発表している。その彼が書いた女王の伝記であることから出版前であるにもかかわらず大きな注目を集めている。本の一部を新聞「メール・オン・サンデー」が一足早く入手、報道している。 【写真】ユーモアのある
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この中でブランドレスは晩年の女王が骨のガンにかかっていたらしいと明かしている。「私は女王が骨髄腫にかかっていると聞いた。彼女の疲労や体重の減少、最後の1年で度々言われていた『移動の問題』もそれで説明がつく」と綴っている。さらに「骨髄腫の症状は骨の痛み。特に骨盤や腰が痛む。多発性骨髄腫は高齢者によく発症する病気である」と解説している。死亡証明書の死因は「老衰」だったが病気と闘っていたとブランドレスは綴っている。
ブランドレスはこの本で亡くなる前の数日間についても明かしている。女王は地元の教会の牧師とランチをとりながら教会やウクライナ情勢について語り合い、信頼していた馬の調教師のクライブ・コックスとも対面していた。また辞任するボリス・ジョンソン元首相とバルモラル城で最後のミーティングをし、リズ・トラス新首相(当時)との面談もこなしていた。96歳になっても君主として働き続けていた女王。病魔と闘いつつの公務だったことがわかり、改めてその強さに称賛と驚嘆の声が上がっている。