サル痘の名称「mpox」に変更 WHO、動物福祉などへ配慮
サル痘ウイルスの電子顕微鏡画像=米疾病対策センター(CDC)提供
WHO(世界保健機関)は28日、今年に入って欧米を中心に流行している「サル痘(monkey pox)」について、新たな名称として「mpox」を使うと発表した。今回の流行の際、人種差別的な表現が使われたことや、動物福祉などの観点から、新たな名称を公募していた。 サル痘ウイルスに陽性、陰性などとラベルが貼られた試験管。そもそも「サル痘」とは? サル痘は、1958年に霊長類が集められた実験施設で、サルに天然痘のような症状が出たことをきっかけに、その名前がついた。ただ、自然界では、サルではなく齧歯(げっし)類が宿主と考えられていることから、誤解を招くおそれがあった。