雲の向こうの空

立ち上る雲の向こうの空 いかん
見上げしもののあわれとぞ思ふ

ピックアップアニメ 異世界・転生

2019年12月31日 | 作品紹介

はじめに

異世界もののアニメと言えば、『魔法騎士レイアース』や『宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』など、昔からたくさんありますが、 今回は小説が原作のアニメを制作会社の情報も含めてご紹介したいと思います。

No.1 十二国記

『十二国記」は、小野不由美による小説シリーズで、1991年から刊行されており2019年現在も継続中です。アニメは2002年がら2003年まで45話が NHK BS2 で放送されました。 制作がデジタル放送以前のNTSC方式のものだったため、映像のアスペクト比が4:3なのが残念な作品です。

制作は ぴえろ で、「十二国記」以外の制作アニメとしては、「ふしぎ遊戯」や「雲のように風のように」などがあり、中国風の様式を舞台としたアニメをいくつか手がけている。 「十二国記」は中国を舞台としたアニメではないが、中国風の建物や衣服が異世界の様式として描かれているため、実績があり安心して作品を鑑賞することができる。

だがしかし、制作された年代の問題もあるだろうが、昔ながらのセルアニメの品質が継承されている。 これは個人的な見解であるが、アニメ制作は組織による制作のため、構築されたシステムによって作画の品質レベルが統一されてしまうという問題があるのではないだろうか。

作品の概要としては、女子高生の中嶋陽子が異世界の王として麒麟きりんに選ばれることからはじまり、さまざまな苦難を乗り越えて王として即位する物語です。 世界観は独特で、ここで説明することはできませんので、作品を鑑賞しながら得ていただくとよいと思います。

2019年10月と11月には、待望の新作長編のタイトル『白銀のおか くろの月』のたい国を舞台とした物語が刊行されます。 以前にアニメ「十二国記」を観られた方も、この機会にもう一度「十二国記」の世界を振り返ってから、新作に備えられてはいかがでしょうか(もう、発売されてます)。

No.2 転生したらスライムだった件

「転生したらスライムだった件」は、伏瀬ふせにより2013年2月20日から 小説家になろう で連載されたWeb小説を大筋プロットとして大幅に改訂されたものが商業小説として刊行され、2018年冬アニメとして全25話が放送された。2020年には2期目の制作が発表されている。

通り魔に刺されて死んだ会社員 三上悟みかみさとるが、異世界の洞窟でスライムとして転生したことから物語がはじまる。 テンポの良い展開で物語が進んでいくが、オークロードの終わりあたりから、見ていておいてきぼりを食ったような印象を受ける。 しかしながら、次の展開が楽しみでワクワクして見ることができるよい作品です。

アニメーション制作は エイトビット で、2008年9月設立です。「転生したらスライムだった件」以外では「ヤマノススメ サードシーズン」を制作しています。 また、「十二国記」でも紹介した ぴえろ が制作協力しています。 作画は丁寧です。

主人公のリムル=テンペスト(CV: 岡咲美保)の声がリピートに耐えない声質なので、繰り返し見て楽しむことができませんでしたが、 2020年には2期が放送されますので、ぜひ、ストーリをチェックしてみてください。

No.3 この素晴らしい世界に祝福を!

この素晴らしい世界に祝福を!は、あかつきなつめ により 自宅警備兵 名義で「小説家になろう」にて公開されていたが、現在は削除されているそうです。 なお、文庫化されており、角川スニーカー文庫で手に入れることができます。アニメは、1期が2016年冬アニメとして、2期が2017年冬アニメとして放送され、 それぞれのスピンオフとしてOVAが各1話ずつ制作されています。また、紅魔族こうまぞくの少女 めぐみん(CV: 高橋李依) の里帰りを映画化した「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」があります。

制作はスタジオディーンで、これといった特徴はないように思いますが、ひじょうに崩壊した素晴らしい作画となっています。 見どころは、ヒロイン アクア(CV:雨宮天)の下着の見えそうで見えないお尻と、なんだよこの狙ったようなロリキャラはと思う紅魔族のめぐみんです。 キャラクターそれぞれにマニアッカーのはまるところがありますので、存分にお楽しみください。

ストーリは、トラクターに轢き殺されたと勘違いして死亡したカズマ(CV:福島潤)が、魔王を倒して世界を救うために女神のアクアを巻き添えにして異世界に転生することからはじまります。 いろいろなクエストをこなすのですが、基本はギャグです。面白いです。

もうねぇめぐみんの爆裂魔法への愛を聞いているうちに、めぐみんしか見れなくなりました。

現在、暁なつめの原作で「旗揚!けものみち」が2019年秋アニメとして放送されていますので、こっちの異世界召喚ものも見てくださいね。

No.4 幼女戦記

「幼女戦記」は、カルロ・ゼンにより2011年から日本の小説投稿サイト「Arcadia」にて連載されました。2013年10月からWeb版を改稿する形でエンターブレイン (KADOKAWA) より刊行されています。 アニメは2017年の冬アニメとして放送されました。

制作会社は、株式会社 NUT で、なぞにみちた制作会社ですが、作画を見る限りでは、絵を綺麗に見せることが上手な印象を受けます。

作品は、くそみたいな大人がくそみたいな部下にホームから突き落とされて死ぬ間際に、存在Xという神のような存在に、「人としてなってないから、ちょっと試練を受けて!」みたいな感じで転生させられます。 この世の第1次世界大戦のドイツのような国に転生したのですが、魔法のような能力がもてる世界のようです。 戦争アニメで何が面白いのかわからなくなりますが、ちょっと見てみてください。 くれぐれもヒロインの少女 ターニャ・フォン・デグレチャフ は、もともとくそみたいな男だということを覚えておいてください。

No.5 オーバーロード

オーバーロード:OverLord は、丸山くがねにより「幼女戦記」と同じ小説投稿サイト「Arcadia」に2010年から投稿されていましたが、後に「小説家になろう」にも投稿されています。 アニメは3期分が制作されており、それぞれ2015年夏、2018年冬・秋アニメとして放送されました。

制作はマッドハウスで、東映系の制作会社ですので、作画はそれほど綺麗ではありませんが、オーソドックスな安定した作画です。

ストーリーは、2126年に日本のメーカーが発売した体感型MMO『ユグドラシル<Yggdrasil>』の サービス終了により強制ログアウトされる『アインズ・ウール・ゴウン』のギルドマスター『モモンガ』でしたが、強制ログアウトされることなく異変が起きました。なんと話すことの出来ないはずのNPC達がまるで生きているかのように忠誠を示しだしたのです。

絶大な力で異世界を支配しようとするモモンガですが、ただそれだけの物語です。ぜひ、お楽しみください。

異世界・転生ものということで5作品を紹介しましたが、これ見てみたいというようなものはあったでしょうか。

作品を紹介するためにお試しでTwitterのツイートをリンクしてみましたが、スマホなどで表示された方は スタイルが正常に反映されていないかもしれません。あしからずです。



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